林信行のインスタグラム(nobihaya) - 11月1日 12時45分


古くて新しいブランド 「1518」がDESIGNARTで衝撃のデビュー

いよいよ火曜日までとなったDESIGNART
メイン会場のワールド青山ビルでは自宅で働く人が増えたことを受けた
ホームオフィスの展示、NEW HOME OFFICE。

多くの名作と呼ばれるイスやインテリアを持つスイスのvitra社。
(取り扱いをしているセレクトショップ、SEMPREによる展示)

北欧デザインの躍進を担うファニチャーブランド、muuto社。

100年以上の歴史を持つ米国のオフィスファニチャー老舗、Steelcase社。
(取扱店のWorkplace Solutions Inc.による展示。なんと、ここに京都のmuiも展示されていました!)

アウトドア家具で屋外でのワークスタイルの魅力を伝えたemuといった会社らが展示していた。

その中で、衝撃的だったのがこのDESIGNARTにてブランドデビューを果たした「1518(いちごいちはち)」という存在。

ブースには「1518 made by community」と書かれているが、これは既に活躍しているメーカーだったりデザイナーだったりが集まったコミュニティーによってつくられている家具のブランド。
メーカーと言っても、インテリアブランドと言ったメーカーではなく、どちらかというと事務用品のメーカーが主体だが、そうしたメーカーの人達が改めてデザイナーと組んで商品の価値を高めようと取り組んでいることに衝撃を受けた。

象徴的な製品が「PIPE CHAIR」という製品で「多くの日本人の記憶に残るパイプイスのイメージを変えたい」と誕生した製品。70年以上パイプイスをつくりつづけてきた愛知県のオフィスファニチャー老舗の「ノーリツイス」が、廃棄予定だったパイプイス製造機を復活させて、東レのウルトラスウェードなどの最新ファブリックが楽しめセミオーダーが可能なイスとして生まれ変わらせたもの。ちなみにノーリツイスは「1518」プロジェクトのリーディングカンパニーだという。

「LAY SOFA」はメーカーの垣根を超えたソファづくりがテーマ。業務用家具メーカーの静岡県フジライトが東レと共同開発した日本の住宅サイズにフィットするサイズ感にこだわってつくったデイベッドタイプのソファ。ノートパソコンで仕事をするためのサイドテーブルや足元の電源コンセントなども用意されている(サイズはオーダーで変更可能)。

「JIM DESK」は板金加工の家具づくりをしていた「アルプススチール」が提案する「家庭のオープンスペースに置けるコンパクトなデスク」ノートパソコン一台置いたらそれで終わりという奥行き感など日本の住宅事情に配慮したつくり。

ちなみに別の机では、天板に置くだけで重言ができるQiの充電が埋め込まれていた。

他にもオフィス向けスチールロッカーの構造でつくられた家庭用シェルフや、学校の職員室や保健室などでよく使われていたクルっと回転する事務用のイスを家庭用に作り直した「JIM CHAIR」など、どれもこれも懐かしい20世紀ミッドセンチュリーな雰囲気を漂わせながら、ちょっとオシャレで、ちょっと寄り添うように作り直されている。

この「1518」実はもう1箇所、渋谷の金王坂近くのTom Dixonのショップの2階でも展示をしていて、こちらではさまざまなクリエイターとコラボしたPIPE CHAIRが展示されている(1枚目の写真がそうです)。

DESIGNARTは、ミラノのデザインウィークを意識したイベントで、アートのイベントであればデザインのイベントでもあるが、こうした家具メーカーによる新たなチャレンジに触れると、良いデザインイベントに参加できた実感がある。

これからも家仕事が増えそうな人にも、ぜひともワールド青山、Tom Dixonの2会場、チェックしてみて欲しい。

古くて馴染みのある事務用品が、親しみがあって少しおしゃれなツイストを含んだホームファニチャーに生まれ変わるというこのチャレンジ、ちょっと応援したくなる。

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2020/11/1

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