林信行のインスタグラム(nobihaya) - 7月6日 14時50分


遊び心溢れるイベントや、世界的デザイナー、アーティストとコラボしたパッケージやインテリア…
Veuve Cliquotは鮮烈なイエローのラベルに象徴される革新的なシャンパーニュメゾンだ。

その歴史とマダム・クリコのエスプリ、
そしてさまざまな創作が一堂に介した展覧会がまもなく終了する。

世界巡回企画展
Veuve Clicquot Solaire Culture(ヴーヴ・クリコ ソレール カルチャー)~太陽のように輝く250年の軌跡~
| VEUVE CLIQUOT
-Sunday, 10 JULY, 2022
@ jing (Harajuku)

(check out the following comment for English summary).

La Grande Dame(ラ・グランダム)のシルクの味わいはもちろんだが、
アンドレ・プットマンやパブロ・レイソノ、カリム・ラシッド、トム・ディクソンと言ったクリエイターと組んで作ったコレクションしたくなる心くすぐるパッケージやインテリアなどVeuve Cliquotは、もっとも愛すべきシャンパーニュ・メゾンの一つと言えよう。
そのメゾンの創業250周年を祝う展覧会とあって、内容はかなり充実している。
現代アートの巨匠 草間彌生氏や、漫画家 安野モヨコ氏をはじめ世界各国から終結した10名の女性クリエーターによる作品群を展示。特にメゾンが「現代美術のグランダム(偉大なる女性)」と讃える3名の女性アーティスト、シーラ・ヒックス、モニーク・フリードマン、タシタ・ディーンらは、この展覧会用に大型の作品を制作。
アートの展覧会としても十分楽しめるが、一緒にプーシキンやゴーゴリ、ジュール・ヴェルヌ、アガサ・クリスティ、そしてイアン・フレミングスなどVeuve Cliquotが登場する誰もが知る名作家の文学作品も展示されているのが面白く、「あの名作に登場していたのか!」という驚きがある。
一方で250周年を記念する作品として、メゾンの歴史にもしっかりと触れている。シャンパーニュの世界を常に革新してきた同メゾンの歴史を変えたメモや帳簿、宣伝用ポスター、さらには同シャンパーニュが振る舞われた歴史的イベントのメニューや古い機内食のメニューなど会場の至る所が見どころだらけだ。

個人的にはマダム・クリコが経営者としても、クリエイターとしても素晴らしい人物であることに本当に感銘を受けた。

ボトルを交換せずにワインから澱(おり)を取り除き生産性を向上させた「動瓶台」、ブレンド法によるロゼ・シャンパーニュ、5年間続いた不作という逆境から生み出した初のヴィンテージ(単一年のブドウだけで作った)シャンパーニュ、今ではシャンパーニュ地方の伝統ともなっている機能的かつ美しいシャンプノワーズ型のボトル、メゾンの鮮烈なアイデンティティーとなっている黄色いラベルなどマダム・クリコの発明やイノベーション。
女性が子育て以外の仕事を認められない時代、27歳の若さで引き継いだメゾンでどうしてこれだけの革新を起こせたのか興味は尽きない。
「品質はただ一つ、最高級だけ」など展覧会場に飾られているマダム・クリコの言葉も素晴らしい。
デザイン好きの人々には冒頭で挙げた4人のデザイナーによるクーラーやポーター、キャンプセット、チェアやデスクまで、遊び心溢れるインテリアの展示も、かなり楽しい。
そして、お酒が好きな人には最後の飲食スペースでLa Grande Dameを含むVeuve Cliquotの4つのラベルの飲み比べを楽しんだり、この展覧会用に用意された軽食のメニュー(ムニュ)でアペリティフを楽しんだりと、このまま常設してもらって何度でも足を運びたくなる大変素敵な展覧会だ。
シャンパーニュ好きはもちろん、アートラバーやデザイン好きの人、さらには女性リーダー達にも、是非とも終了前に足を運んでもらいたい展覧会だ。

#VEUVECLIQUOT #YayoiKusama #草間彌生 #AndrePutman #KarimRashid #PabloReinoso #TomDixon #安野モヨコ


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2022/7/6

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