林信行のインスタグラム(nobihaya) - 3月1日 18時43分


#MediaAmbitionTokyo 静かに始まっています。
個人的に一番の注目展示はライゾマティクスの齋藤精一さんの「JIKU#05」。
ただ、こちらのみ、完全予約制な上に明日、月曜日(3/2)まで!
(そのかわり夜22時までやってます!) 見つけにくい展示ですが、この投稿で知って見に行った人はきっと私に感謝すると思います。
(写真の撮影や公開は展示が終わるまで禁止されているので、展示終了後に投稿します)。 今や毎月のように世界のどこかで行われている十万人以上の規模のイベント。いずれそうしたイベントに名を連ねようと、1年のカレンダーのうち、見事に予定が重ならない2月末のタイミングに開催時期を設定したMedia Ambition Tokyoですが、今年は不幸にも新型コロナウィルス(COVID-19)の流行時期と重なってしまいました。

でも、このイベントは、やはり何かを持っているようです。

Media Ambition Tokyoと言えば、六本木ヒルズ展望台「TOKYO CITY VIEW」がメイン会場というイメージの人が多いと思います。
実はこの展望台(そして森美術館)は、COVID-19の影響で2/29から3/13まで閉館となってしまいました。もし、例年通りメイン会場が展望台なら、今年のMedia Ambition Tokyoは、オープン初日で終了という幻のイベントになっていたことでしょう。なぜなら、多くの展示は展望台の営業再開を待たず、3/8で終了だからです。

しかし、今回、MATで展望台に展示しているのはOPEN MEALSの「サイバー和菓子」1作品のみ。
しかも、その日の天候を象った和菓子を3Dプリンターでつくる「サイバー和菓子」は、もともとMATの展示期間を超えて3月29日まで展示する予定となっていました(なので展望台営業再開後でも見れます!)。 というわけで、Media Ambition Tokyo、予定通り大々的に宣伝してというわけにもいかなければ、レセプションなど人が集まるイベントこそは中止された物の、静かに、そして楽しく開催されています。

今年のメイン会場は渋谷の注目のビル、「渋谷スクランブルスクエア」15階にある渋谷QWS。
会場に入ると、真ん中の畳の上に「床の間にアートを飾らせる方法を模索している」という落合陽一さんの「計算機自然のしつらえ」。
仏具の鐘と、それを録音したオープンリールテープによるループ音が流れる床の間に、寿命数十年のオープンリール(テープ)デッキと一緒に、それらの機械を写した500年は大丈夫というプラチナプリントの写真が飾られています。

その奥には三浦亜美 x 板坂諭の「組換えでない/組換えである」。均一な性質で大量生産された遺伝子組み換えされた作物と、多様性を持ち自然の速度でしか増えることができない組替えでない作物を映像と実物で比較展示した作品。初日のレセプションでは、スタッフが、かなり特別な白衣(技術的にも注目!)を着てお出迎えしてくれました。

慶応大学SFC 徳井研究室 x Dentsu Lab Tokyoの「 Camouflage against the machines」は、まさに現代社会を風刺したような写真。
今、街のそこかしこにある監視カメラが、AI(機械学習)とつながることで「どこに人がいるか」などが認識され始めている。この部屋に用意された特殊なフード付きコートを着ると、人間の目にはぜんぜんどこにいるのかわかるのに、(特定の)AIには自分の姿形が認識されなくなるという。

その徳井さんの会社、Qosmoは、名刺管理のSanSanと一緒に、人々がどうやってつながるかのセレンディピティーの様子を映像と音で表した作品も展示していた。

密かに人気を呼んでいて、予約がなかなか空かないというのがNaotaka Fujii + GRINDER-MAN + evalaによる音の溢れる森の中を人工生命の群れとともに動きながら体験する「Forest」。 他にも財布からレシートを3枚選んで取り出しスキャンせうると物語を紡ぎ出す中山祐之介+長堀弘毅+早稲田大学橋田研究室の「モノカタリ」。
おそらくもっともアナログな作品、三木麻郁さんの「3月11日にしゃぼん玉を吹きながら、歩いて家に帰る」(のこれまでのパフォーマンスの記録)。
WOWによる「ロストカムイ」の映像展示なども展示。

これ以外にも渋谷の100banchや上野公園などいくつかの会場があるが2番目の会場は
六本木ヒルズノースタワー(前にタリーズがあった建物)
何も無い台に懐中電灯を向けると象の影だけが浮かび上がる坪倉輝明の「不可視彫像」。
WOWの、美しい光の作品「Emerge」
そして冒頭で述べた齋藤精一さんの「JIKU#05」も、実はこの近くの秘密の場所で展示してます(場所自体が秘密なので、予約をしないと見れません)。
これは本当に1人でも多くの友達に体験して欲しい70m以上の巨大作品で、とにかく迫力が圧倒的。

こんな時期ではありますが、いや、こんな時期だからこそ中止になった予定の空き時間を利用して、混雑のないMAT、楽しんでもらいたい!
→詳細動画はFBにて!


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2020/3/1

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