若山曜子さんのインスタグラム写真 - (若山曜子Instagram)「先日丸ビルにオープンしたルノートルのプレビューに行ってまいりました。ガストンルノートル（Gaston Lenôtre）といえばフランスお菓子界の神様のような存在。ベルサイユ郊外には料理学校があり、日本からもしばしばプロのパティシエが、レシピ欲しさに訪れるところでありました。私も留学中、夏休みの短期コースを受け、朝ごはんのクロワッサンの繊細さ、お茶菓子のおいしさに感動し、受講してないパンコースやアントルメコースのレシピも、受講している生徒さんに頼みこんでもらったもんです。日本に再上陸したルノートル、丸ビル店では、どうやら焼きたてのフィナンシェとアメリカンクッキー（だけど味はバリバリフレンチ）が食べれるそう。特筆すべきは大きさ。ケーキもクッキーもフィナンシェも、最近お高くなったわねえ😔と思う価格ですが、フランス人から見たらプチフールみたいな日本のケーキと違って、現地サイズ。こんな大きくてこの値段、むしろ安い気すらしました。クッキーのナッティな感じや激甘ぷり、食べても食べても減らないとこも甘党には最高だし、フィナンシェも、四隅はカリッ中央はふんわり、でとっても美味しかった。帰宅してから、エコール　ルノートルのレシピを探し、フィナンシェを、その砂糖の多さにびびりながら久々に作ってみるも、なんか違う…。改めてフィナンシェのレシピを見てみたら、型高さ2センチとあった…。確かに写真に撮ったフィナンシェが分厚い。ベーキングパウダーがなくとも、卵を泡立てなくても、ふわっと中央が上がるのは、深め大きめの型で焼き、高温で火を入れるからではないかと思います。日本で手に入る、一般的なフィナンシェの型で同じような食感にするには、焼き時間と温度を調節しつつベーキングパウダーに頼ったり、転化糖やはちみつを加えたりしたほうがよさそう。 2年前に出版した #丸型で焼くからおいしいパウンドケーキのときも思ったのだけど、同じ生地のお菓子でも型のカタチや大きさで食感は変わり、全く異なる印象のお菓子になります。どれもそれぞれに美味しいけれど、小さく焼くことで失うことも（もちろんプラスになることも）あるんですよね。よく、食べたことのないものを作ったので正解がわかりません！と言われる方がいらっしゃいますが、自分が美味しいと思うものが正解です。ピンと来なかったら、自分の好みに仕上げていけたら、、それが1番嬉しいですよね。　ルノートルのクッキーもフィナンシェも、あの大きさだからの味なんだなと、大変勉強になりました。カリカリしっとりじゅわ、、すこしねっちり、なフィナンシェも好きだけど、少しふわっとしたフィナンシェもいい。シンプルなお菓子だからこそ、どちらも自由自在に作れるようになりたい。家で作ればいつだって焼き立てですからね。というわけで、しばらくフィナンシェの試作にハマりそうです。」8月1日 21時03分