植田夢月さんのインスタグラム写真 - (植田夢月Instagram)「#tb #思い出投稿   2019/12/28 ナポレオンカンテ(と勝手に呼んでる課題) 📸by @monolithic_block    2019年のヨセミテ後のことを殆ど書いていなかった。こんな時期だし、印象深い思い出について少し語ってみる。  2019年の年末は鹿児島県は岸良海岸に行った。初日は永山さん @takahiro_nagayama 達のチームに合流し、開拓中のエリアで少し登らせてもらった。  エリアをサッと見学した後、入口にあるクラック課題を登った(写真3枚目)。4級くらいだろうか。勝手に「ウミヘビクラック」と呼んでいる。  ここはまだトポが作られていないエリアだが、過去に誰かがこの課題を登っている可能性は十分ある。しかし、チョーク跡は潮風で拭い去られてしまうので、出入りしている人に聞いて回らなければよく分からない。ただ、とりあえずこの日は、初登時のような冒険的な感覚で登ることができた。  次に、スパッとしたきれいなカンテに目がいった。そこにいた方たちは誰も登っていないと言う。  上部まではすぐに行けたが、マントルを返すときにカンテを抱える手が滑るのが恐ろしく、そこで何回も降りた。なんで恐ろしいのかというと、下地が悪いからだ。  もしもマントルを返そうとしたときに手がすっぽ抜けたら、下に引いてあるクラッシュパッドを飛び越えて一段下の岩盤に落ちるだろう。すっぽ抜ける勢いや不安定な体勢になることを考えると、大きな怪我をしてもおかしくない。  登るのはまた今度でもいいか…と思いながら、中嶋徹くんや奥村優くんがいる岩にぷらっと行ってみた。2人が「未必の故意」を完登したばかりだった(写真2枚目)。  徹くんが、登れたときのことを少し話してくれた。「課題の上部で落ちて、クラッシュパッドを敷いていない場所に落ちてしまった。心が折れかけたけど、そうこうしてるうちに優くんが先に登ってしまった。もう一度心を奮い立たせてトライしたら登れた。」  日も落ちかけていて、もう車に戻ろうかという雰囲気になった。しかし、私の中で謎のやる気スイッチが入り、「もう一回だけトライさせて」と言ってヘッドランプを着けてカンテに向かった。  このトライでも、マントルを返す前で随分と躊躇した。手にありったけのチョークを付けて、覚悟を決めてエイッと返したら岩の上に立つことができた。とても嬉しかった。この日の出来事が印象的で、美しい情景と一緒にたまにふと思い出す。  このカンテは、中間部のポケットと下部の水平クラックがあるせいでナポレオンフィッシュの横顔のように見えるので、勝手に「ナポレオンカンテ」と読んでいる(既にどなたか名前付けていたらすみません)。SDスタートで2〜3級くらいなんかなぁー。」2月7日 20時07分 - dream_moco

植田夢月のインスタグラム(dream_moco) - 2月7日 20時07分


#tb
#思い出投稿

2019/12/28
ナポレオンカンテ(と勝手に呼んでる課題)
📸by @monolithic_block


2019年のヨセミテ後のことを殆ど書いていなかった。こんな時期だし、印象深い思い出について少し語ってみる。

2019年の年末は鹿児島県は岸良海岸に行った。初日は永山さん @takahiro_nagayama 達のチームに合流し、開拓中のエリアで少し登らせてもらった。

エリアをサッと見学した後、入口にあるクラック課題を登った(写真3枚目)。4級くらいだろうか。勝手に「ウミヘビクラック」と呼んでいる。

ここはまだトポが作られていないエリアだが、過去に誰かがこの課題を登っている可能性は十分ある。しかし、チョーク跡は潮風で拭い去られてしまうので、出入りしている人に聞いて回らなければよく分からない。ただ、とりあえずこの日は、初登時のような冒険的な感覚で登ることができた。

次に、スパッとしたきれいなカンテに目がいった。そこにいた方たちは誰も登っていないと言う。

上部まではすぐに行けたが、マントルを返すときにカンテを抱える手が滑るのが恐ろしく、そこで何回も降りた。なんで恐ろしいのかというと、下地が悪いからだ。

もしもマントルを返そうとしたときに手がすっぽ抜けたら、下に引いてあるクラッシュパッドを飛び越えて一段下の岩盤に落ちるだろう。すっぽ抜ける勢いや不安定な体勢になることを考えると、大きな怪我をしてもおかしくない。

登るのはまた今度でもいいか…と思いながら、中嶋徹くんや奥村優くんがいる岩にぷらっと行ってみた。2人が「未必の故意」を完登したばかりだった(写真2枚目)。

徹くんが、登れたときのことを少し話してくれた。「課題の上部で落ちて、クラッシュパッドを敷いていない場所に落ちてしまった。心が折れかけたけど、そうこうしてるうちに優くんが先に登ってしまった。もう一度心を奮い立たせてトライしたら登れた。」

日も落ちかけていて、もう車に戻ろうかという雰囲気になった。しかし、私の中で謎のやる気スイッチが入り、「もう一回だけトライさせて」と言ってヘッドランプを着けてカンテに向かった。

このトライでも、マントルを返す前で随分と躊躇した。手にありったけのチョークを付けて、覚悟を決めてエイッと返したら岩の上に立つことができた。とても嬉しかった。この日の出来事が印象的で、美しい情景と一緒にたまにふと思い出す。

このカンテは、中間部のポケットと下部の水平クラックがあるせいでナポレオンフィッシュの横顔のように見えるので、勝手に「ナポレオンカンテ」と読んでいる(既にどなたか名前付けていたらすみません)。SDスタートで2〜3級くらいなんかなぁー。


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

239

1

2021/2/7

植田夢月を見た方におすすめの有名人