植田夢月さんのインスタグラム写真 - (植田夢月Instagram)「#tb #happynewyear Freerider DAY2  11/14。この日はいよいよMonster Offwidth(モンスターオフィズス)と対決する日。対決するのは、私じゃなくて夫だが…。  まずはその前哨戦にあたる、13ピッチ目/5.10cと、14ピッチ目/5.10dを夫がリード。 14ピッチ目は、前半に5.10d、後半の通称"The Ear(ジ・イヤー)"に5.7が付いている。ちなみに、夫の登りを見る限り、どちらもそのグレードに収まっているようには見えなかった。夫は両ピッチをしっかりオンサイト。  アメリカのクライミング雑誌『ROCK&ICE』252号はエルキャプ特集なのだが、そこに前出のピートさんのインタビューが載っている。  彼曰く、「The meat of Freerider is from the Monster Offwidth to the top, the bottom half of the route is pretty mellow. (フリーライダーの核心はモンスターオフィズスから上の部分に凝縮されてる。下半分は気楽なもんだよ。)」とのこと。  下の5.7でびびっていた私はこの先大丈夫なのか…と恐ろしい気分になる。「フリーブラストはメローだね。」と言える日が来るのか。それはさておき、このモンスターオフィズスからが真の正念場だ。  まず、5.11dの短いダウンクライムをこなしてオフィズスに入る。ボルダリーな核心。夫はムーブに迷いながらも、1回目のトライで成功。その後は約40mのオフィズスをひたすら登る。  オフィズスとは、フィスト(拳)サイズより広く、体がすっぽり入るサイズより狭いクラックのことを言う。基本的にズリズリと少しずつ進むことしかできない。指先の力はあまり使わないが、体幹と下半身の筋肉を酷使するので、非常に消耗するのだ。  オフィズスの経験が豊富な夫だから、ムーブはできるだろうけど、この40mという長さに対応できるのか…。という不安をよそに、約1時間で夫は終了点に辿り着いていた。オンサイトだ!すごい! ここをクリアしたことによって、目標のトップアウトが現実的になってきた。  次の短いオフィズスを、私が必死にオンサイトし、The Alcove(アルコーヴ)に到達。 ここで、上からラペルで降りてきた増本夫妻に遭遇。当初ビバークしようと考えていたエルキャプスパイヤーには他のパーティーがいるとのことなので、このアルコーヴに泊まることにした。  スパイヤーにフィックスロープを張るため、次のピッチ/5.7を私がリード。このピッチ、正直5.10a〜bくらいに感じた。予想以上に時間がかかってしまい、途中で日没。 なぜかヘッドランプを持っていかなかった私は、クラックの感触と、僅かに地平線から漏れる光を頼りに、ひたすら上へ。気がついたら、スパイヤーに渡るポイントを通り越していた。戻るのも怖いので、そこにフィックスを張って下降。  モンスターオフィズスのオンサイトを祝って、この日はソーセージを2本ずつ食べて寝た(他の日は1本ずつ)。ここまで来たらネズミはいないだろうと思ったが、夜になるとネズミが走り回っていた。  続く。  1枚目: 13ピッチ目のビレイ点より 上に見える大きな黒い空間がジ・イヤー 2枚目: モンスターオフィズスを登る夫 3枚目: アルコーヴで夕食を食べる夫 4枚目: アルコーヴから見えた月」1月5日 15時46分 - dream_moco

植田夢月のインスタグラム(dream_moco) - 1月5日 15時46分


#tb #happynewyear
Freerider DAY2

11/14。この日はいよいよMonster Offwidth(モンスターオフィズス)と対決する日。対決するのは、私じゃなくて夫だが…。

まずはその前哨戦にあたる、13ピッチ目/5.10cと、14ピッチ目/5.10dを夫がリード。
14ピッチ目は、前半に5.10d、後半の通称"The Ear(ジ・イヤー)"に5.7が付いている。ちなみに、夫の登りを見る限り、どちらもそのグレードに収まっているようには見えなかった。夫は両ピッチをしっかりオンサイト。

アメリカのクライミング雑誌『ROCK&ICE』252号はエルキャプ特集なのだが、そこに前出のピートさんのインタビューが載っている。

彼曰く、「The meat of Freerider is from the Monster Offwidth to the top, the bottom half of the route is pretty mellow. (フリーライダーの核心はモンスターオフィズスから上の部分に凝縮されてる。下半分は気楽なもんだよ。)」とのこと。

下の5.7でびびっていた私はこの先大丈夫なのか…と恐ろしい気分になる。「フリーブラストはメローだね。」と言える日が来るのか。それはさておき、このモンスターオフィズスからが真の正念場だ。

まず、5.11dの短いダウンクライムをこなしてオフィズスに入る。ボルダリーな核心。夫はムーブに迷いながらも、1回目のトライで成功。その後は約40mのオフィズスをひたすら登る。

オフィズスとは、フィスト(拳)サイズより広く、体がすっぽり入るサイズより狭いクラックのことを言う。基本的にズリズリと少しずつ進むことしかできない。指先の力はあまり使わないが、体幹と下半身の筋肉を酷使するので、非常に消耗するのだ。

オフィズスの経験が豊富な夫だから、ムーブはできるだろうけど、この40mという長さに対応できるのか…。という不安をよそに、約1時間で夫は終了点に辿り着いていた。オンサイトだ!すごい!
ここをクリアしたことによって、目標のトップアウトが現実的になってきた。

次の短いオフィズスを、私が必死にオンサイトし、The Alcove(アルコーヴ)に到達。
ここで、上からラペルで降りてきた増本夫妻に遭遇。当初ビバークしようと考えていたエルキャプスパイヤーには他のパーティーがいるとのことなので、このアルコーヴに泊まることにした。

スパイヤーにフィックスロープを張るため、次のピッチ/5.7を私がリード。このピッチ、正直5.10a〜bくらいに感じた。予想以上に時間がかかってしまい、途中で日没。
なぜかヘッドランプを持っていかなかった私は、クラックの感触と、僅かに地平線から漏れる光を頼りに、ひたすら上へ。気がついたら、スパイヤーに渡るポイントを通り越していた。戻るのも怖いので、そこにフィックスを張って下降。

モンスターオフィズスのオンサイトを祝って、この日はソーセージを2本ずつ食べて寝た(他の日は1本ずつ)。ここまで来たらネズミはいないだろうと思ったが、夜になるとネズミが走り回っていた。

続く。

1枚目: 13ピッチ目のビレイ点より
上に見える大きな黒い空間がジ・イヤー
2枚目: モンスターオフィズスを登る夫
3枚目: アルコーヴで夕食を食べる夫
4枚目: アルコーヴから見えた月


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2020/1/5

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