植田夢月のインスタグラム(dream_moco) - 12月31日 01時21分


#tb
#遅筆すぎてもう
#年が明ける前にこの日記最後まで書き終えるぞー

Freerider DAY5

11/17。この日は、一番忙しくて一番長い一日だった。

朝4時に起きたら、生理が来ていた。

えっ……おま…あと1週間以上後に来る予定だったよね…?よりによって、なんで今日?何も準備してないんすけど…。

そんなわけで、この日私がリードする予定だったピッチは、夫にリードしてもらうことにした。夫には本当に感謝しかない。

まずは、Enduro Corner(エンデューロコーナー)からスタート。夫は序盤ぐいぐい進むも、疲れもあってか、途中からはテンションをかけながら進んでいった。

映画「Free Solo」で、アレックスがEnduro Cornerを登るシーン、私はこのシーンが血の気が引くほど怖い(全部怖いけど)。

よくあるコーナークラックと違って、クラックは浅く、中に段差があってジャミングしにくい。クラックの縁は丸くつるんとしていて、これを持ってレイバックすると思うと恐ろしい。足を張る側の壁はもちろんスベスベだ。この先、こんなピッチを登れるようになるんだろうか…。

Enduro Cornerを登った後、ここでFreeriderはSalathe(サラテ)から分岐する。

5.12a/bのトラバース(ここのフォローを色々ミスって大幅にタイムロス)、5.11dの前傾クラック(登ってないくせに言うのもアレだが単体でも四つ星を付けたい素晴らしいピッチ)、5.11dフィンガーから5.10dワイドのピッチ(通称Scotty Burke Offwidth。グレード辛すぎなピッチで有名)を経て、再びSalatheと合流する。


この時点で日は暮れかけ。夫はものすごく疲弊していた。リードはフォローの何倍も大変だ。リードでヘトヘトになる上に、その後苦行の荷上げが待っているのだ。

それでも夫はリードを続投してくれた。ヘッドランプを着けて、5.10dの美しいシンクラック、悪い5.9ワイドのピッチ、そして最後の5.6のピッチを登り切った。

Freeriderは最後の5.6まできれいなクラックだった。


ユマールで頂上に到着すると色んな感情が押し寄せてきた。

憧れのEl Capitanの頂上に立つことができて嬉しいはずなのに、こんなはずじゃなかったという気持ちの方が大きかった。自分の役立たずぶりにイライラして泣けてきた。自分の力で登ったなんて到底言えない。連れてきてもらった、と言う方が正確だ。 

残りのラーメンとソーセージを食べ、真上に広がる星空に浸りながら寝た。

続く。


1枚目: 5.12a/bトラバースピッチ後のレッジRound Tableで撮影。地上700mくらいか。
2枚目: 5.11dの前傾クラック
3枚目: 5.11dのフィンガークラック 📷by @mic_ued
4枚目: Salatheと合流するレッジから撮った夕陽


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2020/12/31

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