瀧口友里奈のインスタグラム(yurinatakiguchi) - 6月22日 05時24分
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#瀧口友里奈の本棚からこの一節 📚5冊目
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私の本棚に並ぶ書籍から気になった一節を拾い、そこからぼんやりと考えたことを綴ります。
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今日の一節は‥
【ところがある日のこと 二匹は運悪く捕らえられてしまいました。
ーー大好きな君といつも一緒に入られてなんて僕は幸せなんだ
ーー私もなんて幸せなんでしょう
深く愛し合っている二匹の小さな魚たちがおりました】
『プチ哲学』/佐藤雅彦 より📘
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この本は、絵本のような可愛らしいイラストと小話の後に、哲学的な切り口から著者の解説が書かれている短編集です。
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先ほどの一節の小話のテーマは「不変」。
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世の中には、環境が変わると価値が変わるものが多くありますが、稀に、まわりに全く影響されない価値もあり「この小魚たちのように自分の中に不変なものを持つのもかっこいいことである」と書かれています。
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「不変」と目にして思い出したのが、かの『サピエンス全史』著者のハラリ氏の言葉。
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彼は、21 世紀の人間にとって大切なのは「瞑想」だと言っています。
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現代の世の中のシステムでは、いかに人の時間を奪い、アテンションを集めるかで、お金を生み出そうとするものが多いです。
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様々な媒体から発せられるニュースやゲーム、ECに至るまで、あらゆるサービスが、私達の”アテンション”(=注目、関心、ひいては可処分時間)という希少なリソースの取り合いをしていて、自分に本来は必要のないはずの雑音が世の中に溢れています。
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アテンションは、現代で最も希少で重要なリソースと言えるでしょう。
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そんな中に生きていると、自分自身のアテンションがどこに向いているか、意識してコントロールする必要があります。内側にアテンションを向ける時間は、強制的にでも取っていかないと無くなってしまう。
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瞑想というと昔はスピリチュアルなイメージも強かったかもしれませんが、「自分の内側と向き合い深掘りする時間」は必要ですよね。
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外のものに触れなくても、自然と自分の中から湧き上がってくるような感情やクリエイティビティに触れるのはとても心地良いことだなぁと思います。
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自分の軸があれば、この話の小魚のように大海から水槽に移されても、どこにいても、きっと幸せなんでしょう
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何でも良いから、環境によって変わらない、不変のものを一つ自分の中に見つけられたら楽しく健やかに生きていけそう。
そして、これだけ流れの早い時代なので、環境によって変わらない「不変」のものを持っている人というのは、なんだか富士山みたいにどっしりとありがたく、拝みたいような存在にも思えてきます。
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#プチ哲学 #佐藤雅彦
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2020/6/22