瀧口友里奈さんのインスタグラム写真 - (瀧口友里奈Instagram)「・ #瀧口友里奈の本棚からこの一節 📚4冊目 ・ 私の本棚に並ぶ書籍から気になった一節を拾い、そこからぼんやりと考えたことを綴ります。 ・ 今日の一節は… 【キューバに行ったのではなく、東京に色を与えに行ったのか。】 『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』/若林正恭より📘 ・ ・ 「海外旅行から日本に帰る時、毎回飛行機の中で、〝本当のことを言えない国に戻るんだな〟って思うもん」と、よくテレビで冗談めかして言っている芸人オードリーの若林さん。 「若林さん、一体どれだけ心に言えないことを抱えてるんだろうw」と笑いながら番組を見ていたのですが… この本の序盤を読むと、その若林さんの”言えないこと”がなんとなく想像されます。 ・ ・ 「競争」「格差」「不寛容」への不満。 幼少期から、現在第一線で芸人さんとして活躍するようになってもなお、この居心地の悪さが消えないんですね。わかります。 しかも、社会人になって、社会の一員として馴染もうとすればするほどこれが重くのしかかってくる。 ・ そんな中、若林さんは、家庭教師の先生との会話を通して、日本の暮らしの居心地の悪さの原因は、人そのものではなく、”新自由主義”に基づく社会設計にあるのではないかと気づきます。 そこから、このイデオロギーの対極にある、社会主義国キューバへ一人旅へ。その旅の帰りの飛行機の中でつぶやいたのが、冒頭の一節です。 ・ ・ 「灰色の街」日本は、キューバの存在を通して相対化されることで、色を与えられたのでしょう。 ・ 相対化されて初めて、「日本で生きることを自分で選んでいるのだ」という納得のようなものが生まれたのではないでしょうか。 この納得感が、資本主義の自由競争システムに組み込まれて日々を生きる私たちの憂鬱を晴らしてくれる唯一の助けなのかもしれません。 ・ 自由と競争を課せられているのだとすれば、その与えられた自由の中で、どの価値を選び取るのかもまた各人の自由。 ・ 例えば、Facebook CEOのマークザッカーバーグの姉のランディ・ザッカーバーグ は”Pick Three”という著書の中で、「人生の幸せを得るには、毎日その日やることを「仕事」「家族」「友人」「睡眠」「エクササイズ」の5つのカテゴリーから、三つだけ選ぶことだ」と言っています。三つならばしっかり達成できて、忙しさで何もできなかったという罪悪感も生まれないと。自分で決めた三つだから、当然納得感もあるはず。 ・ 要は、どうすれば自分の納得感が得られるか。歴史を学んだり、旅をしたりという相対化のプロセスは、きっとそれを助けてくれるんじゃないかと思います。何より、楽しいですし。 実は、私もずっとキューバへ行きたかったのですが、フライト時間が長すぎ、日数確保できず、先延ばしになってきました。コロナが治ったら必ず実現させたいです。 ・ この若林さんの本は、旅モノのエッセイとしての面白さだけでなく、意外な展開で、構成の妙がすごい。旅モノの範疇には収まらない、出逢えてよかった傑作です! 泣き笑い、忙しかった。。」6月19日 6時58分 - yurinatakiguchi

瀧口友里奈のインスタグラム(yurinatakiguchi) - 6月19日 06時58分



#瀧口友里奈の本棚からこの一節 📚4冊目

私の本棚に並ぶ書籍から気になった一節を拾い、そこからぼんやりと考えたことを綴ります。

今日の一節は…
【キューバに行ったのではなく、東京に色を与えに行ったのか。】
『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』/若林正恭より📘 ・

「海外旅行から日本に帰る時、毎回飛行機の中で、〝本当のことを言えない国に戻るんだな〟って思うもん」と、よくテレビで冗談めかして言っている芸人オードリーの若林さん。
「若林さん、一体どれだけ心に言えないことを抱えてるんだろうw」と笑いながら番組を見ていたのですが…
この本の序盤を読むと、その若林さんの”言えないこと”がなんとなく想像されます。 ・

「競争」「格差」「不寛容」への不満。
幼少期から、現在第一線で芸人さんとして活躍するようになってもなお、この居心地の悪さが消えないんですね。わかります。
しかも、社会人になって、社会の一員として馴染もうとすればするほどこれが重くのしかかってくる。

そんな中、若林さんは、家庭教師の先生との会話を通して、日本の暮らしの居心地の悪さの原因は、人そのものではなく、”新自由主義”に基づく社会設計にあるのではないかと気づきます。
そこから、このイデオロギーの対極にある、社会主義国キューバへ一人旅へ。その旅の帰りの飛行機の中でつぶやいたのが、冒頭の一節です。
・ ・
「灰色の街」日本は、キューバの存在を通して相対化されることで、色を与えられたのでしょう。

相対化されて初めて、「日本で生きることを自分で選んでいるのだ」という納得のようなものが生まれたのではないでしょうか。
この納得感が、資本主義の自由競争システムに組み込まれて日々を生きる私たちの憂鬱を晴らしてくれる唯一の助けなのかもしれません。

自由と競争を課せられているのだとすれば、その与えられた自由の中で、どの価値を選び取るのかもまた各人の自由。

例えば、Facebook CEOのマークザッカーバーグの姉のランディ・ザッカーバーグ は”Pick Three”という著書の中で、「人生の幸せを得るには、毎日その日やることを「仕事」「家族」「友人」「睡眠」「エクササイズ」の5つのカテゴリーから、三つだけ選ぶことだ」と言っています。三つならばしっかり達成できて、忙しさで何もできなかったという罪悪感も生まれないと。自分で決めた三つだから、当然納得感もあるはず。

要は、どうすれば自分の納得感が得られるか。歴史を学んだり、旅をしたりという相対化のプロセスは、きっとそれを助けてくれるんじゃないかと思います。何より、楽しいですし。
実は、私もずっとキューバへ行きたかったのですが、フライト時間が長すぎ、日数確保できず、先延ばしになってきました。コロナが治ったら必ず実現させたいです。

この若林さんの本は、旅モノのエッセイとしての面白さだけでなく、意外な展開で、構成の妙がすごい。旅モノの範疇には収まらない、出逢えてよかった傑作です!
泣き笑い、忙しかった。。


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2020/6/19

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