テレビ朝日「世界の街道をゆく」のインスタグラム(tvasahi_kaidou) - 6月10日 17時41分

ヴィエンチャンにやってきました。16世紀半ばから都として歴史を刻んで来た首都から旅を始めます。この堂々とした門、パトゥーサイは、1960年代にかつての宗主国フランスのパリの凱旋門に倣って築かれた、戦没兵士の慰霊塔です。テラスに昇れば、幾多の変遷を経て発展する町の息遣いが感じられます。
「町はASEANの拠点の一つとして発展の時代を迎えている」と、国旗を手にした人が語ります。それを物語るかのように次々と建設されるショッピング・モールは、憧れの場所だと女性が笑みを浮かべます。「バス乗り場に並ぶ屋台も、姿を変えつつある」とパン屋の主人が語ります。「発展は伝統があってこそ」と、親爺さんが呟きます。
僧侶が眼差しを向けるのは、仏舎利が収められている黄金の塔、タート・ルアンです。16世紀、都がこの地に移されると共に建設されて以来、人々の信仰を集めて来たこの国のシンボルです。お参りを終えた少女の頬をメコン川からの風が撫でます。夕暮れの日差しが生み出す心地よい温もりの中、人々はヴィエンチャンと共に時を重ねてゆきます。

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