大杉隼平のインスタグラム(shumpeiohsugi_photographer) - 8月9日 16時37分
いつかちゃんと書こうと思った。
父、大杉漣が最後に残してくれた額縁について。
来月からまた写真展がいくつか始まります。父が作ってくれた額縁。
それは最後に父が残してくれたものであり、これからどんな写真を入れていくのか。それを問われている気がします。
父が亡くなり、ロケ先から実家に戻ると完成した額縁が綺麗に並べられてありました。
あんなに忙しかったのに、きっと時間を見つけて作ってくれていたんだ。と思うとなかなかその額縁に触ることができなくなりました。
綺麗にヤスリで削られた表面は触れると木の温もり、優しさを感じました。
写真展をやる時。いつも父は額縁はどうするの?と聞いてきました。
「俺が作るから、サイズ教えて。この作品は大きめがいいんじゃない?」と自ら作る事を提案してくれました。
売上の一部を義援金にしている事もありそれは父の気持ちだったように感じます。「お金をかけたから、よくなる訳じゃない。工夫する発想も大切だよ。」寝る時間を削ってでも作ってくれました。
亡くなってすぐの写真展でも額縁は使わせて頂きました。毎日会場に立つ中で、正直気持ちの整理がつかないこともありました。そんな時ふと額に入った写真を見て頑張ろう。きっと見ていてくれる。そう感じました。
父が旅立ち約半年。
現場では多くの父が共演していた方にお会いし、撮影をさせて頂いています。皆さんから聞く現場での父の姿。その一つ一つがまた頑張ろうと力を与えてくれます。
時間がどれだけ過ぎても、ただ会いたい。そう感じてしまう日々です。
写真は、亡くなる6日前。額縁の材料を買いに行き、一緒に作っていた時の写真です。
9/1から写真展が始まります。
そしていくつかの展示をする機会が待っています。
来年も東京、福岡は予定しています。
(福岡は素晴らしい場所で、3日間ですが開催予定です。) どんなに時間が経っても最後に残してくれたこの額縁。ずっとずっと使い続けていこうと思います。
あなたがそうであったように、もっと不安と向き合い、現場でお会いする方々から力を頂き、「写真」をしっかりと残せていければと思います。
親父。額縁をありがとう。
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2018/8/9