草刈民代さんのインスタグラム写真 - (草刈民代Instagram)「L‘ART GROUP presents ローラン・プティ HOMAGE『INFINITY – PREMIUM BALLET GALA 2023-』  二部  ⑤レダと白鳥 「レダと白鳥」は、ギリシャ神話の主神ゼウスが白鳥の姿になって、スパルタ王妃レダを誘惑したエピソードをモチーフにした作品。この「レダと白鳥」は、西洋美術史においても数々の作品が残されています。プティ先生は様々な男女の甘美なシーンを生み出していますが、その甘美なシーンは危険を侵した先にあることが多く、この「レダと白鳥」もまさにそれです。レダはバレエシューズで踊られますが、歩き方、白鳥との位置関係など、どれをとっても簡単に習得できるものはなく、慣れるまでとても大変。そして白鳥演ずる男性も「ゼウスが白鳥の姿になった」ということを巧みに表現している振付のニュアンスを理解する必要があります。古都さんもハリソンさんも、作品に忠実に、その甘美な世界観を表現してくれました。  ⑥「モレルとサン🟰ルー侯爵」  「プルースト 失われた時を求めて」の中の男性のデュエット。このバレエが初演された1974年当時、プルーストに対する一般的なイメージは「上流階級の優雅な暮らしを描いた作家」というものだったそうですが、プティ先生は原作の様々な要素のうち、セクシャリティ、特に同性愛というテーマを抽出しました。今日の文学批評において、それは高く評価されていますが、1974年当時、その解釈は時代を大きく先取りするものだったと言います。私がこの作品を観て感動するのは、結局、人は「愛には抗えない」という本質が描かれているところです。そして「本当は、男性も女性も関係がない」と思わせてくれるほど、このデュエットはプティ先生の「人」についての深い洞察力が表現されている作品だと感じています。実は初めてバレエを見た人でも、この作品を評価する人は多いのですが、それは多くの人がその本質を汲み取るからだと思っています。この作品は、その本質を振り付けから読み取る知性、技術や表現力の他に、美しい身体を持った、同じくらいの背格好のダンサーが2人揃わなければ上演できるものではなく、色々な意味でハードルが高い作品なのです。しかし、日本人のダンサーが、高いレベルでこの作品を踊れたことに、私はとても満足しています。木本さん、江部さん、ありがとう!  ⑦アルルの女   フランス南部ブロヴァンスのアルルで見かけた美しい女性の虜になり、心を奪われた農夫フレデリ。幼馴染の婚約者ヴィヴェットの献身的な愛も彼には届かず、ついには理性を失い絶望的な道を辿ります。この作品はプティ先生の代表作のうちの一つでもあり、日本でも多くバレエ団の上演や、海外のスターによっても上演されてきたことから、ダンサーにとってはとてもプレッシャーがかかる演目なはずです。このフレデリもアルルで見かけた女性に本能を突き動かされてしまった人。フレデリの心が壊れていく様が振り付けによって巧みに描かれていますが、その振付を理解していくのは簡単なことではありません。しかし、熱意をもって取り組んでくれた吉山さんは、日々作品を自分のものにしていきました。私がルイジさんからこの作品を習ったのは27年前。その27年の間に、ルイジさんは指導者の立場でさらにさらに作品を深めていて、吉山さんも大谷さんも、そのディテールをよく表現していました。ヴィヴェットは難役で、若いダンサーが短い時間で習得するのは大変な役です。大谷さんも、最後の最後までルイジさんに教えてもらいながら、役柄を自分のものにしていきました。やはり「アルルの女」は、お客様が待っている作品。二人は、公演の最後の演目として相応しい踊りを披露してくれました。  @yuriko_kajiya @kotoishihara @harukasassa @haruhi0309 @keigo_fukuda_ @masayukimoto @naoyaebe @charleslouis0829 @kentaro_mitsumori @h.j.kiwi @keitamaruyama @takahiro.tamagawa @riku_ota @luigi.bonino @megumi.choreographer」8月9日 23時51分 - tamiyo_kusakari_official

草刈民代のインスタグラム(tamiyo_kusakari_official) - 8月9日 23時51分


L‘ART GROUP presents ローラン・プティ HOMAGE『INFINITY – PREMIUM BALLET GALA 2023-』

二部

⑤レダと白鳥
「レダと白鳥」は、ギリシャ神話の主神ゼウスが白鳥の姿になって、スパルタ王妃レダを誘惑したエピソードをモチーフにした作品。この「レダと白鳥」は、西洋美術史においても数々の作品が残されています。プティ先生は様々な男女の甘美なシーンを生み出していますが、その甘美なシーンは危険を侵した先にあることが多く、この「レダと白鳥」もまさにそれです。レダはバレエシューズで踊られますが、歩き方、白鳥との位置関係など、どれをとっても簡単に習得できるものはなく、慣れるまでとても大変。そして白鳥演ずる男性も「ゼウスが白鳥の姿になった」ということを巧みに表現している振付のニュアンスを理解する必要があります。古都さんもハリソンさんも、作品に忠実に、その甘美な世界観を表現してくれました。

⑥「モレルとサン🟰ルー侯爵」

「プルースト 失われた時を求めて」の中の男性のデュエット。このバレエが初演された1974年当時、プルーストに対する一般的なイメージは「上流階級の優雅な暮らしを描いた作家」というものだったそうですが、プティ先生は原作の様々な要素のうち、セクシャリティ、特に同性愛というテーマを抽出しました。今日の文学批評において、それは高く評価されていますが、1974年当時、その解釈は時代を大きく先取りするものだったと言います。私がこの作品を観て感動するのは、結局、人は「愛には抗えない」という本質が描かれているところです。そして「本当は、男性も女性も関係がない」と思わせてくれるほど、このデュエットはプティ先生の「人」についての深い洞察力が表現されている作品だと感じています。実は初めてバレエを見た人でも、この作品を評価する人は多いのですが、それは多くの人がその本質を汲み取るからだと思っています。この作品は、その本質を振り付けから読み取る知性、技術や表現力の他に、美しい身体を持った、同じくらいの背格好のダンサーが2人揃わなければ上演できるものではなく、色々な意味でハードルが高い作品なのです。しかし、日本人のダンサーが、高いレベルでこの作品を踊れたことに、私はとても満足しています。木本さん、江部さん、ありがとう!

⑦アルルの女

 フランス南部ブロヴァンスのアルルで見かけた美しい女性の虜になり、心を奪われた農夫フレデリ。幼馴染の婚約者ヴィヴェットの献身的な愛も彼には届かず、ついには理性を失い絶望的な道を辿ります。この作品はプティ先生の代表作のうちの一つでもあり、日本でも多くバレエ団の上演や、海外のスターによっても上演されてきたことから、ダンサーにとってはとてもプレッシャーがかかる演目なはずです。このフレデリもアルルで見かけた女性に本能を突き動かされてしまった人。フレデリの心が壊れていく様が振り付けによって巧みに描かれていますが、その振付を理解していくのは簡単なことではありません。しかし、熱意をもって取り組んでくれた吉山さんは、日々作品を自分のものにしていきました。私がルイジさんからこの作品を習ったのは27年前。その27年の間に、ルイジさんは指導者の立場でさらにさらに作品を深めていて、吉山さんも大谷さんも、そのディテールをよく表現していました。ヴィヴェットは難役で、若いダンサーが短い時間で習得するのは大変な役です。大谷さんも、最後の最後までルイジさんに教えてもらいながら、役柄を自分のものにしていきました。やはり「アルルの女」は、お客様が待っている作品。二人は、公演の最後の演目として相応しい踊りを披露してくれました。

@加治屋百合子 @kotoishihara @harukasassa @haruhi0309 @keigo_fukuda_ @masayukimoto @naoyaebe @charleslouis0829 @kentaro_mitsumori
@h.j.kiwi @丸山敬太
@takahiro.tamagawa @riku_ota
@luigi.bonino @megumi.choreographer


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2023/8/9

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