中村松江のインスタグラム(matsue_nakamuraofficial) - 6月17日 09時36分

日本映画、「異端の純愛(2023年)」を鑑賞。
タイトルの中に“純愛”とありますが、映像作家の本当に純粋な思いが詰まったキラキラした映画でした。
三話からなるオムニバス映画で、どのお話もちょっと変わったフェティシズムに関するものです。
第一話「うずく影」はデザイン会社の上司の男性、哲也と部下の女性、由美のお話。
第二話は2007年の映画「片腕マシンガール」の続編、姉妹編的な「片腕の花」で、喫茶店で見かけた片腕の女性、アミに恋をする男子高校生、小出裕輔のお話。
第三話「バタイユの食卓」は食事と排泄に罪悪感を持つ青年、二瓶烈と誰にも言えない秘密を持つ喫茶店のウエイトレス、珠子の正に倒錯したお話。
出演は第一話の哲也に監督、脚本、主演作「辻占恋慕」等の大野大輔さん、由美と第二話の裕輔の姉で「ライヴ」等の山本愛莉さん、第二話のアミに「片腕マシンガール(2007年)」で主役の日向アミを演じた八代みなせさん、小出裕輔に「惡の華」等の岡田佳大さん、裕輔の姉の彼氏に「スレイブメン」の中村優一さん、第三話の二瓶烈に2.5次元舞台「異世界孤児院」の九羽紅緒さん、珠子に「ゾンビアス」等の中村有沙さんです。
監督は昨年の「IDOL NEVER DiES」がとても面白かった「片腕マシンガール」、「惡の華」の井口昇さんです。
井口監督の自分は“こういうもの”が好きなんだというしっかりとした意思が感じられる精神的に純度が高い作品でありながら、なおかつちゃんとファンタスティックでエンターテイメントとしても成立しています。
出演者ではやはり八代みなせさんが華があって素敵でしたね。
山本愛莉さんと中村有沙さんも凄い存在感でした。
第三話の青年役を女性の九羽紅緒さんが違和感なく絶妙のバランスで演じているのも良かったです。
とてもいい映画です。
私は新宿のK's cinemaでの最終上映の日に観たのですが、上映前に井口監督、中村有沙さん、九羽紅緒さんによる舞台挨拶がありました。
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