奥浜レイラのインスタグラム(laylaokuhama) - 6月6日 14時08分

新宿シネマカリテでメーサーロシュ・マールタ監督の特集上映。

ハンガリーの映画監督で、女性監督として初めてベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞しましたが、これまで日本で劇場公開されることはありませんでした。

画像3枚目の監督コメントに「自由の問題も女性の状況も私が映画を撮った頃からあまり良くはなっていないのですから、これらの作品はきっと、今の時代にも有効でしょう」とある通り、日本も制度としても、社会通念としても女性たちが主体的に人生を選びとっていくのはまだまだ簡単ではありませんよね。

望まれるはずの妊娠や出産も、職場にいられなくなったり、パートナーや身近な人から社会との接点を断絶されたり、女性が主体的に生きようとした時に立ちはだかる壁は現代でも多いと感じます。

そんな社会の不均衡やままならない人間関係とらえた76年の『ナイン・マンス』は、さすがドキュメンタリー作家としてキャリアをスタートしたメーサーロシュ・マールタ監督！と唸りました。
主人公の表情から終始目が離せない秀作で、ラストシーンを観てからポスター(4枚目)に戻り、想像を膨らませています。
70年代から戦い続ける女性監督の存在は力になります。
貴重な初上映なのでぜひ劇場で！
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