亜希子のインスタグラム(akiko_ohki) - 5月27日 15時48分
10年前、私が女優だった時知り合った劇作家の山本卓卓 (@suguruyamamotopic )の一人芝居『キャメルと塩犬』観に行きました。
卓卓と出会ったのは、『ベロニカは死ぬことにした』という俳優座の芝居で、私はベロニカが入院する病院のナースの役で、さりげなく出演しておりました。
その頃から何年も時を経て、卓卓は昨年、主宰する劇団・範疇遊泳の芝居『バナナの花は食べられる』で、第66回岸田國士戯曲賞を受賞されました。
その頃、私も女優からアイドルになり、さらに会社員になり、さらにフリーター期間を経て作家に転身したのでした。
この10年、コンスタントに会っていた訳ではないけれど、お互いに大変な時期があったり、「このまま続けるべきか」と悩んだりするのを、なんとなく横目で見続けていた大切な仲間です。
今、演劇界でしっかりと彼が活躍してる姿を見ると、自分は何も貢献出来なかったけれど、凄く、凄く、誇らしい気持ちになります。
この『キャメルと塩犬』も、演出・音響・照明・映像・出演・企画・主催を全て卓卓ひとりがやっていて、「そういうガチなところ、とても好きだよ」と思いました。
私は、孤独な淵で創作と向き合ってる卓卓のことが、人ごとには思えません。
身体の動かし方や体幹、目線、セリフの絶妙な効かせ方、何よりも古典から着想を得て、フレッシュで唯一無二な現代劇に昇格したストーリー、全部良かったです。
いつも優れた文学や演劇に触れると一瞬、心がザラっとして、緊張からの解放がある気がする。「やられた…」と思う仕掛けは、だいたい優れた演出に対する心地よい嫉妬です。
こういうことを本番後、楽屋挨拶時に伝えればいいのでしょうが、大変勝手ながら、私は「楽屋挨拶恐怖症」(※そんな病はない)のため、優れた芝居を観た後にパッと気の利いたことを言えない人間で、ここに感想を書かせて頂きました。
いつか、一緒に面白いことしような! 卓卓🌹
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2023/5/27