田村芽実のインスタグラム(tamura_meimi) - 6月19日 11時20分
古民家で暮らして、2年目の夏が訪れようとしています。
花が咲くよう、ひたすら汗をかいて土を作り、種を植えて水を撒いていた昨年と今年は心がどこか違います。
今年は、失敗しないよう、種から育てる花を減らし、ほとんどを苗から育てました。
結果、私の庭はわたしだけの、わたしだけには勿体ない程の、勿体無いから、どうぞ裏庭を見てあげてください。と、通りすがったおばあさんに言いたくなるほどのお庭ができました。
でも、あっという間に、チューリップも、ビオラもパンジーも、あっという間に枯れていきました。
枯れたのは、育てることを怠ったのではなく、そういう時期が来たからです。
だから、彼女たちにとっては、命をまっとうしたということになるし、私もしっかりと見届けました。
ですが、私にはあまりにも短い命でありました。
自分が毎日をなんとなく生きている数日間の中で、花は育ち枯れていきました。
そのことを思う心がやられてしまい、一番楽しみだった紫陽花の今の時期を、心から楽しめないでいる自分がいます。
出会うことにわくわくしていた昨年とは違い、花が咲いてくれるたびに、枯れる日が来ることを想像して、悲しく寂しくなってしまいます。
こんなことなら、水なんてあげずに、お天道様の光と雨だけで生きてくれたらと思ったり、でも、今咲いてくれてるのだからたっぷりお水をあげなくちゃと思ったり。
新たな種が生まれたり、広がって行ったり、また次の年に咲いたりと、あとに残されるものはあるけれど、それはそうなのだけれど、命あるものには終わりもあると言うことを、毎日深いところで感じてしまい、哀しくなるのです。
まだこの家に住んでいたい。
この生き方を知ってしまったら、この先も土をいじっていきたい。
けれども、毎日育てていると、それはあまりにも私にはとても哀しくあります。
枯れたらまた新しいのを植えましょう。
まだ枯れていなくてももう終わりなので抜いてしまって次のシーズンの花を植えてあげましょうとは、まだなれないガーデニング2年生です。
本来ならばそうしてあげることが、お庭のためにもいいのでしょうが、それがまだできない、煮え切らない心のガーデニング2年生です。
いつ終わるか分からないこの世の中の命を、ほんとうのいのちを、ほんとうの目で、見つめていきたいです。
最近毎日銀河鉄道の夜を何度も読んでいます。
どんどん体の中に入り込み、今日もまた読みたい。明日もまた読みたい。明後日も。その次も、またその次も、ずっとずっと読んでいたいと、思います。
ほんとうのこととはなんなのか。
ほんとうのことは幸せであるということを受け入れることは私にはまだ難しいガーデニング2年生の夏の始まりでありました。
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2023/6/19