職人.comのインスタグラム(shokunincom) - 6月17日 15時14分


【やかんと麦茶】

麦茶は季節を問わず飲めるお茶ですが、やはり夏ほど麦茶がおいしく、そして飲みたくなる季節はほかにないでしょう。最近はペットボトルの麦茶も私たちの暮らしにより身近になり、移動中や出先でもおいしい麦茶が手軽に飲めるようになりました。

しかし、時々何かを思い出すように、昔ながらの「やかんで煮出した麦茶」が恋しくなったりしませんか?やかんで煮出した麦茶は、何といっても味が濃く、風味も豊かで香ばしいもの。夏用の涼しげなカットが入ったグラスに氷を入れた時のカランという心地よい音や、グラスの周りに付いた水滴、麦茶と一緒に食べたスイカの味など、麦茶の味だけではなくその周りにも、遠い日の夏の記憶がたくさんあるように思います。

そんな昭和の夏を懐かしみながらも、令和という新しい時代の台所にぜひ迎えてほしいやかんがあります。それが東屋の「銅のやかん」。“これぞやかん”という台詞がぴったりな、銅のやかんのデザインは、アートディレクターとして活躍し、キリンラガービールのラベルデザインなどでも知られる、渡邊かをる氏によるもの。そして銅には抜群に優れた熱伝導性と抗菌・除菌や塩素を分解する作用があり、やかんにとても適した素材です。熱伝導率は、アルミの2倍、鉄の5倍、ステンレスの20倍のため、すぐにお湯を沸かすことができます。

それでは早速、やかんで麦茶を煮出してみましょう。銅のやかんの容量は約2.18Lと、一度にたっぷりの麦茶を沸かせます。水が沸騰したら麦茶を入れ、3~5分ほど煮出し、水を張って氷や保冷剤を入れた大きめの鍋などにやかんごと入れて急速に冷やします。煮出すことで細菌のほとんどが死滅し、急冷してから冷蔵庫に入れることで、細菌が増殖する時間がなくなるため、保存が効く状態を長く保つことができるようになるそうです。あとは冷蔵庫でしっかりと冷やすだけ。ただし、やかんに麦茶を入れたまま冷蔵庫で保管すると、錆びの原因になる可能性もありますので、保存容器などに移してからの保存がおすすめです。

経年変化する銅のやかんは、使い込むほどに赤金色から深みのある飴色へと風合いが増していき、何といってもそこに自分だけの時間と価値が刻まれていく過程が醍醐味です。お湯を沸かす、麦茶を煮出すというシンプルな行為を淡々と繰り返しながら、やかんと暮らす長い時間の中では、ぶつけたり、へこませてしまったり、思いも寄らないアクシデントもあるかもしれません。そういった何でもない日常や出来事をたくさん積み重ねて、いつの日かこのやかんが、世界中のいろんな台所で、誰かの懐かしい思い出になってくれたらいいなと思っています。

東屋 銅のやかん
https://www.shokunin.com/jp/azmaya/yakan.html
三条ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/sanjo.html

参考資料
https://weathernews.jp/s/topics/202108/110115/

@職人.com

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2023/6/17

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