Netflix Japanのインスタグラム(netflixjp) - 6月5日 21時00分

#小林薫 （1, 2号機 ベテラン運転員）-『THE DAYS』キャストインタビュー

「仕事に誇りを持っている人たちがこんなにいる」

――実在の人物を演じる重みは違いますか？
多分、東電の現場の人たちはかなりつらい思いをしたと思うんですけど、現場の人間を演じると、企業戦士というか、自分の会社を愛しているとか、それだけにとどまらず、自分の仕事に誇りを持っている人たちが、こんなにいるんだなと思いました。本当に命がけの作業に手を挙げて「行く」と言う。「現場で働いている職員の人たちはやっぱり、すごいな」と思いました。

――演じるに当たって、原発に見学に行かれたそうですね。
建屋の前まで行きました。僕は防護服を着なかったのですが、「バスから降りてください」と言われ、反対側の崖の上側から４つ並んでいる建屋を見ました。線量を測っていたので、影響がない範囲内で見物できたと思いますけど、「防護服なしで大丈夫かな」と思いました。被ばく線量のチェックも受けました。
原発より、もっと怖いところもありました。近くにはパトカーが止まっていて、通行止めになっているんです。廃墟になっているような所、車の販売店、人気がなくなっている建物が並んでいるところを通過していたので、敷地内に入るまでの方が不穏でしたね。

――小林さんの役は、ベントを開ける決死隊に名乗り出る役です。
実際に僕のモデルになった人が手を挙げた時の心境は、仕事に対する誇りとか、使命感を抜きには語れないと思います。実際に運転している人たちは使命感、責任感を持って、事態に対処していたんだなという感じはしています。

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