WWDジャパンのインスタグラム(wwd_jp) - 4月28日 11時58分
インタビュー:“亀石三兄弟”再集結 カリスマショップ「パイドパイパー」の仕掛け人は今のストリートをどう見るか?【90年代リバイバルの源泉】
1993年、東京・渋谷の並木橋交差点に7坪のショップが誕生した。コンセプチュアルな内装にヨーロッパで買い付けたメンズ服とオリジナルウエアを並べた同店には、全国の高感度な若者がこぞって足を運んでいた。店の名前は「パイドパイパー」。営んでいたのは、亀石剣一郎、将也、太夏匡の兄弟だ。端正なルックスと個性的なファッションから、“亀石三兄弟”として雑誌にも登場し、今でいうインフルエンサーのように、カリスマ的人気を博していた。コンセプトショップの先駆けと言える彼らは、どんな経緯で店を始め、今のファッションシーンをどう見るのか。
WWD:「パイドパイパー」オープンの経緯は?
亀石将也(以下、将也):僕は1989年からマガジンハウスでスタイリスト喜多尾祥之さんのアシスタントを務めていた。当時好きだったのはイギリスのファッション。ケイト・モス、デヴィッド・シムズ、マリオ・ソレンティーといった名だたるクリエイターが、「ザ・フェイス」や「i-D」でスタイリングページを作っていた。
亀石剣一郎(以下、剣一郎):僕も同じタイミングで、イギリスを中心とするファッションに強い憧れを持っていた。しかし、日本ではそれを扱う店がなかった。だったら自分達でやろうと、当時大学生だった三男(太夏匡)にも声をかけて「パイドパイパー」をオープンした。
WWD:それぞれの役割分担は?
亀石太夏匡(以下、太夏匡):長男(剣一郎)が経営で、次男(将也)がプロデュース、僕が店長だ。服のセレクトはもちろん、内装から音楽まで、自分達がいいと思ったものを貫いた。
剣一郎:薬局にもらったショーケースをそのまま使ったり、鏡の真横に有刺鉄線をめぐらせたりして、僕らが憧れたイギリスの“ネオパンク”を表現した。それまでの洋服屋といえば服を並べているだけで、かなり挑戦的な店だった。
WWD:店舗運営はどう学んだ?
将也:全くの素人だった。何も分からないから、最初は利益度外視でヨーロッパを回り、自分たちが面白いと思ったものを買い漁った。卸だけでなく、メゾンの店頭で買ったコレクションピースから、マンションの一室で服を作る気鋭デザイナーズ、古着や蚤の市まで、とにかく好きなものを探して並べた。
インタビュー全文は @WWDジャパン プロフィールのリンクから
PHOTO:KO TSUCHIYA
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2023/4/28