長渕剛のインスタグラム(tsuyoshi_nagabuchi) - 4月20日 13時37分


.
俺は砂で良い。

風が吹けば砂塵になり空を舞う砂塵だ。

人生は儚い。

儚さの中で血みどろになって人間は生きる。

痛みを抱えわかってもらえぬ怒りを噛み

それでも鼓舞しながら前に歩く。

誰の為?

何の為?

時に逃げ出し涙を流す。

想像できない大粒の涙を。

赤子のように泣き叫んだあの日。

許せない悲しみを噛み殺し

封じ込んだまま一升瓶を枕に詩を書いた。

つぶつぶに潰した心の傷は幼い我が子を抱きしめながら

わたしが生きる為に書き殴ったひとひらの詩。

誰に問うでもなく

弱虫の詩だ。

弱虫の詩は自分の非力を攻め

身近な人間たちにわかってもらえない

苦しみさえつぶつぶの詩に書き散らした

そう、誰に問うでもなく。

わたしの母は

けたたましい音を立てて死んでいった。

わたしにさびしさを明らかに訴え続けた。

いつかあんたもそうなる!と。

わたしの感性は骨になった母を神に祀り

わたしの人生を砂にすることを誓わせた。

感性は涙になりやがて詩になり歌になった。

だから、生きれた。

さてわたしは

それで!?

見渡せば、無音の砂漠を歩いている、

孤独?

いやいや、そんな生優しいものではないよ君!!

三日月の神が囁く。

わたしは月の歌を書いた。

太陽がやたら眩しい次の朝睡眠薬を飲んでも眠れない

不眠のわたしの目に砂が舞う。

痛かった。

目をこすった。

涙がとめどなく流れた。

悲しいのではない。

砂がわたしの目に入ったんだ。

砂は砂であることの意味意義を時にこうやって主張してくる。

風の力を借りて。

悪意ではなくあくまで砂としての意味意義。

人生は砂漠であり道をつくってしまうのは

立ち上がり、歩くからだ。

その動機はかならず希望!

希望でなければ堕落だ。糞だ。

それが人間だ。

偉くも何ともない。

歩きを止めたら砂になる。

そして砂漠に同化したただの砂だ。

どうだ、君!?

君は砂?

砂だと言ってるんだがどうかね?

それ以上にまだ意味意義が欲しいかね?

僕はずうっと考えながら生きてる。

そして常に想う。

風よ吹け!

今は真綿で包むような優しい風よ吹け!

生まれてからずうっとわたしはそれを想い

一生懸命生きている。

太陽が出ようが沈もうが

雷雨が空を切り裂こうが

わたしは、わたしを抱きしめる

優しい優しい風が吹く

その一瞬を探し当てる。

わたしは砂だよ。

ほっといて欲しいものだ。

人知れず、砂塵となり、空を舞い

やがて、

苦しみから解放されるその時

わたしは幼い時母に連れて行ってもらった水源地まで登ろう。

そして真っ赤なこの国の夕焼けを見つめて

最後の詩を書く。

一人だ。

詩を書くその一瞬は、

一人だ。

たった一人で上等だ。

それがわたし。

#長渕剛
#nagabuchitsuyoshi
#文学
#ポエム


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

16,684

227

2023/4/20

長渕剛を見た方におすすめの有名人