職人.comのインスタグラム(shokunincom) - 4月18日 13時00分


【起雲閣と喫茶室やすらぎ】

熱海に、日本を代表する文豪たちに愛されてきた、「起雲閣(きうんかく)」という大正時代の名邸があるのをご存じでしょうか。起雲閣を歩き、その後起雲閣喫茶室「やすらぎ」でお茶をするのが大人の熱海旅行にぜひおすすめしたいコースです。

静岡県の伊豆半島にあり、海と山に囲まれた、天然温泉が豊富な観光地、熱海。関東近郊からアクセスが良く、東京出身の私も学生のころから友人との日帰りや一泊二日の旅の目的地として何度も訪れましたが、このスポットのことは大人になるまで知りませんでした。

起雲閣は、熱海の市街地にある大正時代の近代建築。1919年(大正8年)に、東武グループを築いた鉄道王・根津嘉一郎の別荘として建てられ、現在は非公開の岩崎別荘、今はなき住友別荘と並び、「熱海の三大別荘」と賞された名邸が元となっています。1947年(昭和22年)に旅館として生まれ変わり、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治などの文豪たちにも愛されました。2000年(平成12年)から熱海市の所有となり、一般公開されています。

日本家屋の美しさをとどめる本館(和館)、日本、中国、ヨーロッパなどの建築様式と装飾を融合させた洋館、どこから眺めても快適な庭となるように設計された池泉回遊式庭園など見どころがたくさんあり、そのすべてが見事に調和していて歩くごとに新しい景色が広がり、新しい発見があります。

初めに足を踏み入れた和館「麒麟・大鳳」でひときわ目を引いた群青色の壁は「加賀の青漆喰」と呼ばれる石川県加賀地方の伝統的な技法で、旅館を開業した桜井兵五郎が石川県の出身であったためこれを取り入れたといわれています。また、大きな窓とステンドグラスの天上、水色や薄紫の色鮮やかなタイルの床が特徴的なサンルームは「アールデコ」のデザインを基調としていて、陽の光を浴びたステンドグラスやタイルがきらきらと輝いている様があまりにも綺麗でしばらく次の部屋に移れませんでした。

起雲閣を周った最後には、旅館時代のバースペースをそのままに残した「やすらぎ」という喫茶室があります。エメラルドグリーンのベルベットのソファーや趣のある調度品に囲まれた空間で、オリジナルのコーヒーなどを楽しむことができます。私はマーマレードつきの熱海紅茶を。庭園を眺めながら、起雲閣の建築の余韻に浸るのに絶好の場所です。

起雲閣と喫茶室やすらぎ、熱海に行かれた際はぜひ訪れてみてください。きっと、忙しい日々の中のやすらぎの時間になると思います。

起雲閣
https://www.city.atami.lg.jp/shisetsu/bunka/1002036/1002039.html
起雲閣喫茶室「やすらぎ」
https://www.city.atami.lg.jp/kiunkaku/1001907.html
起雲閣の見どころ
https://www.city.atami.lg.jp/kiunkaku/1001903.html

@職人.com

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2023/4/18

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