猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 8月29日 02時22分
イオがお盆で帰ってきてから、ずっとそばにいる。イオちゃん本の執筆に付き合ってくれているのだ。
ここ数日、とても重要なシーンに入って、パンドラの箱が全開になった。胸がいっぱいになりすぎて、筆が止まるというのを繰り返しながら。
私が泣いていると、ちっちゃなおててで涙を拭い、もうダメだ……と机に突っ伏すと、「ママにならできる」と背中をさすってくれる。ハワイ土産のマカダミアナッツチョコを時々、私の口の中に「ハイ♡」って放り込みながら。
イオの言葉をこの世に残す大切な任務を負っているけれども、イタコってこんなに辛いだなんて、知らなかったよ。
なんか昔、青森のイタコがジョン・レノンの魂をおろすって番組を見た時、「わだすがじょん・れのんです。ヨーゴに会いてぇ」って訛ってて、わりと愉快な仕事だなって思ったけど、あれはいったいなんだったんだろう。
私の彼は知っている。イオと私の間に生まれた愛は、私史上最強で、自分さえも介入できないことを。たぶん、彼がこの世界でいちばん嫉妬しているのは、イオだ。それは、彼女の存在の大きさの証だ。
見て。こんなに幸せそうだったんだよ。そして、実際に言葉には尽くせないほど幸せだった私たち。
この幸せが今も続いている。永遠に。
イオが生きることと死ぬことのすべてを教えてくれた後、私の魂の一部はイオの死と共に死んだ。けれど、そこはあの世と直結した参道になって、死は怖いものではなくなった。
こうして心から愛した者が先に逝くことで、残った者に、死の明るい全貌が伝えられるんだ。
光溢れる生の終末。
イオが見た世界のすべてを、生きることと死ぬことの平等な世界を、今、彼女と共著で書いている。
イオが私を送り込んだ、パリという爆発的なエネルギーを持つ、命の街の片隅で。
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2022/8/29