猫沢エミさんのインスタグラム写真 - (猫沢エミInstagram)「海の向こうで、彼のお父さんの葬儀が始まる。  長い寝たきりの末に、大往生だった。というと、良かったじゃないという言葉が返ってくると思う。良かった。たしかに。素晴らしい旅立ちだった。たしかに。  でも、携わった人には、大切な人が亡くなった衝撃と哀しみがもちろんある。病気で亡くなった方を悼むのと同じく。  イオを亡くしたとき、長寿で大往生した飼い猫の話をしてくれる友人たちが、どこか申し訳なさそうだったのが印象的だった。それは、労りからくる優しさだと私は思った。同時に、長く一緒に暮らしたからこその深い哀しみがきっとあると私は思い、心の中で「申し訳なくなんかないよ」と言葉にしていた。  ボリス・ヴィアンが言った「死の色は、みな同じ」が正しければ、「死の哀しみもまた、みな同じ色」なんだと思う。  誰にも語られることのない、たくさんの旅立ち。  私のような人間は、そうした無数の星たちに目を向けて、美しい物語をつまびらかにするのが仕事。  そんな気持ちで、遠く離れた東方の島より、彼のお父さんの魂に心寄せながら、文字を書き進める今日。  #東京下町時間 #ねこしき #イオちゃんフォーエバー」6月28日 18時54分 - necozawaemi

猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 6月28日 18時54分


海の向こうで、彼のお父さんの葬儀が始まる。

長い寝たきりの末に、大往生だった。というと、良かったじゃないという言葉が返ってくると思う。良かった。たしかに。素晴らしい旅立ちだった。たしかに。

でも、携わった人には、大切な人が亡くなった衝撃と哀しみがもちろんある。病気で亡くなった方を悼むのと同じく。

イオを亡くしたとき、長寿で大往生した飼い猫の話をしてくれる友人たちが、どこか申し訳なさそうだったのが印象的だった。それは、労りからくる優しさだと私は思った。同時に、長く一緒に暮らしたからこその深い哀しみがきっとあると私は思い、心の中で「申し訳なくなんかないよ」と言葉にしていた。

ボリス・ヴィアンが言った「死の色は、みな同じ」が正しければ、「死の哀しみもまた、みな同じ色」なんだと思う。

誰にも語られることのない、たくさんの旅立ち。

私のような人間は、そうした無数の星たちに目を向けて、美しい物語をつまびらかにするのが仕事。

そんな気持ちで、遠く離れた東方の島より、彼のお父さんの魂に心寄せながら、文字を書き進める今日。

#東京下町時間 #ねこしき #イオちゃんフォーエバー


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2021/6/28

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