末吉里花のインスタグラム(rikasueyoshi) - 2月13日 15時04分

先日、エシカル・コンシェルジュ講座の講師にお招きした、野菜の宅配事業をなさっている株式会社坂ノ途中の代表、小野邦彦さんから教えていただいた「やさいのきもちかるた」。

坂ノ途中は環境負荷の小さい農業を広げ、多様性を排除しない流通のしくみを作り、野菜のブレを楽しむ文化を育てる、ということを大切にしながら事業をなさっています。提携農家さんは、京都を中心に約300軒だそうで、なんとうち9割がゼロからスタートした「新規就農者」。 新規就農者と連携して事業を継続している日本で初&唯一の事例のようです。（小野さんのお話から）

小野さんがお話してくださったあるエピソードがとても印象的で心動かされたので、ぜひ皆様にシェアさせてください。

大根のお話です。大根はスが入りやすいので、販売者も非常に気を遣うそうですが、坂ノ途中では、むしろ野菜それぞれの特徴や背景を丁寧に消費者に伝えていくことで、野菜のブレを強みとして打ち出しています。
大根は春になると、花を咲かせるために一生懸命栄養を送ります。栄養が花に集中するので、その影響でスが入るそうです。これは自然の摂理からいってとても健全なこと。だから、スが少し入っていたら、「春がきた」と思ってください、と。野菜の「きもち」になって考えると、野菜が育つ環境や、育ててくれた農家さんたちの顔も浮かび、私たちの心を豊かにしてくれます。もちろん販売する大根には極力スが入っていないもののほうがいいけれども、万が一スが入っていたときは、「大根に春がきていたみたいなので・・・」というような言い方でお知らせください、と。

なんと素敵な考え方でしょう。すべてのことにおいて、私たち人間がこういう考え方ができたら、きっと色々なことがうまく運ぶ気がします。まさに「エシカル」ってこういうことなんだなあ。

この坂ノ途中が販売している「やさいのきもちかるた」は、どれも大根と似たような野菜のきもちを教えてくれるかるたになっています。知らないことばかりでめちゃくちゃ面白い！知る前と知った後では、大きく野菜に対する考え方が変わってくるように思います。

気になる方はぜひ、坂ノ途中のサイトをチェックしてみてください♪坂ノ途中の販売サイトに載っている写真と同じような配置で写真撮ってみました(^^)

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