末吉里花のインスタグラム(rikasueyoshi) - 2月10日 21時59分
この上なく素晴らしい絵本に出会いました。「エイドリアンはぜったいにウソをついている」（岩波書店）マーシー・キャンベル作 コリーナ・ルーケン絵 服部雄一郎訳 実は、翻訳者の服部さんは私の大学時代の同級生です。もともと彼は環境分野の本を翻訳していましたが（例えば「プラスチック・フリー生活」「ゼロ・ウェイスト・ホーム」など）、子どもに英語を教えるために良い絵本はないか？と探し始めたことがきっかけで、この絵本を訳すことになったそうです。
ここ最近ニュースやSNSで、相手を思いやらない悲しい発言をたくさん目にし、耳にします。ヒリヒリすることが多い中、子どもたちだけでなく、大人たちこそこの絵本を手に取ってほしいです。
自分とは「ちがう」ことを受け入れていく心の葛藤や（自分が言った言葉で相手を傷つけ、その相手が悲しそうな顔をしたときに起きる、心がチクチクする感じとか）、相手のことを理解しようとなんとか想像力を使ってうまくいったとき、その先に待つ小さな喜びとかが、私自身の人生での色々な感情と重なって、目頭が熱くなりました。
私はこの絵本を読み終わったあと、主人公の「わたし」と共に成長をして、今までと少し変わった自分がいるような気がします。
絵も本当に美しく、服部さんの訳した言葉も心を打ちます。まさしく「エシカル」な絵本に出会えて、感謝です。エシカルを学ぶためにもオススメしたい絵本です！
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2021/2/10
