安藤志穂美のインスタグラム(shiomi_ando) - 10月7日 01時56分

【フォアグラ】

数年前、ファミマが『フォアグラを添えたハンバーグ弁当』を販売しようとした事で、
愛護家たちから総バッシングを受けて、やむなく販売を中止した事により、
多くの人にフォアグラの残酷さが知れ渡ることになりました。

でも未だにフォアグラの生産過程を知らない人は、それ以上にたくさんいる。

フォアグラはアヒルや鴨のオスの肝臓です。
強制給餌という方法で、50cm、60cm程の鉄パイプを鳥たちの口から無理やり入れます。

なんと、たった１ヶ月程でその肝臓は通常の10倍にもなるんです。
そしてこの頃には、足が自分の体重を支えることは困難で、歩くことはもちろん、立ち上がることさえできません。
それだけでは無く、膨れ上がった肝臓がその他の臓器を圧迫させ、呼吸困難に陥ったり、気道が狭くなり、呼吸をするだけで精一杯。
かなり苦しいです。
通常では口呼吸をしない鳥が、口呼吸で一秒一秒を必死に生きています。

問題はこれだけではなく、
鳥たちはフォアグラになる前に死んでしまう子も沢山います。

強制給餌による窒息死。
鳥達が吐き出した餌が喉に詰まったり、給餌中に呼吸ができなくなり亡くなります。

機械のような流れ作業なので、鉄パイプは容赦なく鳥たちの喉や口、気管などを傷つけたり、切り裂かれたりして血だらけになり、
そこから化膿して感染症を起こしたりします。

当たり前ですが、無理に猛烈なスピードで肥大させた肝臓は壊れ、機能しなくなります。
そして肝臓の疾患になり、亡くなってしまうんです。

鳥たちはこの強制給餌を１日に2.3回されていて、
しかも飼育員や鉄パイプを見ると逃げようとしたり、後退りをしたり、なんとか逃れようとするんです。

という事は、これが彼らにとっては苦痛な事であり、トラウマにさえなっているという事です。

しかし首を出せるだけのスペースしか無く、
羽を広げることも、毛繕いをする事も、向きを変える事すら彼らにはできません。

メスの肝臓は血管が多く、使い物にならないという事で卵から孵化してすぐにローラーなどで押しつぶして粉砕したり、
ゴミ袋に詰め込んで圧迫死、そのまま放置、水に入れて溺死など方法はいろいろあります。

三大珍味なんて言われてますが、
なぜ三大珍味なのか、高級食材と言われてるものは一体どんなふうに作られてるのかって、
その裏の生産過程の事は気にならないんですね？

高級食材という綺麗な言葉に騙され、
動物から引きずり出した臓器をどんな気持ちで食べてるのでしょうか？
むしろ何故食べたいのか？
鳥の肝臓だよと教えて、過程を見せたら食べられなくなるのに、
『高級食材』『三大珍味』という言葉だけで食べれてしまう、なんとも想像力が乏しいのでしょうか。

よく披露宴などで出たりしますが、事前に断る事は可能ですので、こんな残酷はことに加担するのはやめよう。

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