白澤貴子さんのインスタグラム写真 - (白澤貴子Instagram)「Usual☞Now 明日にもロックダウンするかもという噂が東京中を席巻したつい先日、偶然私も主人も帰りがけに買ってきたのは10本の薔薇の花。前の家はマントルピースの上にシンメトリーに花瓶を二つ置いて花を飾っていたから、自宅用の花は１０本、というクセがいまだに抜けない。今思い返せば、私が10代の頃に初めて雑誌の仕事についたのは、綺麗な女性をもっと輝かせたい、素敵なものをもっとみんなに広めたい、ということが動機だった。美しいものや人が大好きで、眺めているだけで幸せになる気持ちは昔も今も、そしてこれから先もずっと変わらない。だからほんの少しだけ仕事に対する意義や想いが変わった今も、この儚いけれど美しいものを常に目の入る身近に置くことが私には欠かせないことの一部。打合せがグッと減り、まったく外に出られない日が今日にも明日にもくるかもしれないと思うと全部削ぎ落とされて、こうして日頃忘れがちな大切な何か、がひとつひとつ、はっきりくっきりと顕になっていく。暮らし方、考え方、すべてをゼロから構築し直すべきときがきている今をどう過ごすか。美しいものが目や耳から入れば入るほど、人は本当の意味で美しくなれる、と私は信じてる。(逆もしかり。) それにしても、明日１つ歳を重ねる我が坊やがキッチンに立つ姿がチラチラと薔薇の間から垣間見えながら原稿を書く、といういつもとちょっと違う日常の風景も、意外と悪くないもんだな。」4月2日 12時59分