マンチカンズTVのインスタグラム(studio_singa) - 8月15日 14時48分
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小説「人生を変えた猫」
続きは
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=第5話「オス猫の母性」=
ぐれおじさんは、人間が大好きな猫でした。
ご飯の時も一緒、寝る時はお布団に潜り込んでくるし、仕事の送り迎えは必ず玄関まで来てくれていました。
何をするのも一緒でした。
そのため、自分のことを人間だと思ったからなのでしょうか、
彼には驚くべき母性が目覚めたのです。
実は、マンチカンズが我が家に来る前、二匹の保護猫を招き入れました。
1匹目は「トラちゃん」。
ぐれおじさんが2歳の頃、何か保護猫活動のお力になれないかと、保護猫団体のサイトでご縁があり、我が家に招き入れました。
トラ柄の、それはそれは可愛い猫で、ぐれおじさんが一生懸命面倒を見てくれました。
そして、間もなく、今も我が家にいる「ゆき姐」がやって来ました。
僕の元教え子が、多摩川河川敷に捨てられていた子猫を持ってきて、
「うちでは飼えないから面倒見てくれないか」
と。
ぐれおじさん、最初は警戒してましたが、すぐに打ち解けて、ゆき姐のこともお母さんのように面倒見てくれました。
寝るときも、ゆき姐を抱きしめて寝ていたり、
「それは、猫の育てかたでは無いよね?」
と思うような行動もしていました。
全くおかしな猫でございます。
ところが、トラちゃんとゆき姐は、お互い小さかったこともあり、なかなか仲良くなってくれませんでした。どうしたものかと悩んでいた時、たまたま我が家に遊びに来た友人が、トラちゃんに一目惚れして引き取って下さいました。おかげで、今もたくさんの愛情をもらって元気に過ごしています。
人間もそうかもしれませんが、3匹ってなかなか難しいなと、その時思いました。特に、捨て猫ちゃんは警戒心も強いから、仲良くなれない場合もあるのかな。
でも、ぐれおじさんは仲の悪かった猫がこれまで1匹もいないのです。
前世は猫好きな人間だったんじゃないかな。
他の猫が気がたってても、
「まぁまぁ、仲良くしましょうや」
そんなオーラを放ってました。
僕も彼から穏やかさを学んだ気がします。
平和が一番。
そして、
我が家に、最初のマンチカンズがやってくるのでした。
第5話 完
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2019/8/15