佐藤嘉洋のインスタグラム(yoshihirosato1981) - 5月24日 20時31分
「せめて私の敵になってくれ!」
これは、相手を本当に畏敬しているのだが、友だちになってほしいと頼めないときに使うセリフだ。
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〜ニーチェ『ツァラトゥストラ』〜
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くう、ニーチェ、たまんないね!
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これはキック時代の魔裟斗さんに対する私の感情と同じかもしれない。
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相手は対して興味も持ってくれていないのに、「戦いたい!」とライバル視し続けた。
WKA世界ムエタイウェルター級チャンピオン、WPKC世界ムエタイスーパーウェルター級チャンピオンの座は剥奪されたが、それでもどうしても魔裟斗さんと戦いたかった。 「ムエタイルールのリングでは、もうこれ以上輝けないし魔裟斗のいるリングに行くしかない」
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当時の自分はほとんどヒジとヒザで戦っていたにも関わらず、自分のリングを捨てたのだ。
この裏切りの十字架を、私は一生背負って生きていくと心に決めている。
二度と十字架を下ろすことは許されない。
死ぬまで背負っていく。
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私はずっと名指しで追い続けた。
「ブンブンうるせえハエだ」と鬱陶しがられたが、それでもしぶとくK-1のリングでルールに順応し、とうとうブアカーオとの3度目の対戦でKO勝利。
翌日の会見では魔裟斗さんから「認めざるをえない」と評価してくれて、最高の形で直接対決に結びついたのである。 「せめて私の敵になってくれ!」 まさにニーチェの言葉がついに実現した瞬間だ。
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引退後、魔裟斗さんが名古屋で講演するということで、知人に誘われて聴きに行った。
飛び込みだったが控え室に挨拶に行くことを許されて、初めて世間話をすることができた。
その日の帰り道、私は気づいたのだ。
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「ああ、俺は魔裟斗のことが大好きだったんだなあ」
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そう、私は、絶対に、魔裟斗と戦いたかったのだ。
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#ニーチェ
#超人思想
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2018/5/24