DABOのインスタグラム(fudatzkee) - 8月18日 17時36分

昨日愛媛の宇和島から岡山へ向かう途中電車の中からとんでもなくでかくて綺麗な夕日が瀬戸内海に落ちていくのを見た。俺は通路にすっ飛んでいって夢中で何枚もiPhoneのシャッターを切った。真っ赤な夕日は海面に尾をひいてゆっくりとゆっくりと島の向こうに消えていった。しかし満足気に座席に戻り撮った写真たちをチェックすると俺の興奮は一気に冷めてしまった。こんなにちっちゃくねーし。こんなもんじゃなかったし。夕日や月はどんなに肉眼で大きく見えても写真でそれを体感することはiPhoneレベルではまず不可能だ。ましてや動く電車の中からの撮影。俺がすべきことはただひたすらに目の前の夕日を心のフィルムに焼き付けることだった。もっと味わえばよかったなって。美しいもの、美しい瞬間、それらは夢のように儚く実体として捉えることを我々に許さない。所有させてもらえない。カメラに写った夕日は俺が見た夕日と別物だ。景色や体験を記録に残そうとすること自体に罪は無いが、それら本来の魅力や魔力は記録した瞬間に薄まるんだ。ライブも同じ。iPhoneで撮られるのやじゃないよ、全然OK。でも俺という夕日は、月は、iPhoneに収まるサイズじゃないよ。俺は捕まえられない。目ん玉のレンズで見て、心のシャッターを押して、頭のハードディスクにしまってくれたら本望だ。というわけでこの写真の500倍でっかくて真っ赤な夕日を見たんだぜ、という話でした。みんなに見せたかったけど残念！

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