??? . 上着を拾ってくれたYさんがカウンター内に戻ると、じゅんさんがそっと彼女に耳打ちをしていた。 . その間、彼女がちらちらボクの方を見ていたのが気になったが、どうにも距離が遠すぎたし、店内にかかる洋画の音もあって声は届かないままだった。 . . ま、仕事でお客に聞こえないようにする必要もあるんだろうな〜と思いつつ、テーブルの話題に戻って行った。 . . その後も友だちとの飲み会を楽しんだあと、お会計を済ましスタンプカードとレシートを受け取ると、3人で駅に向かう。 . 横浜で2人と別れ、ふとポケットに無造作に入れたレシートを見直すと、文字が裏に透けて見える。 . . ん? . ひっくり返すと、綺麗な筆跡で . 「妄想だけでいいんですか?お手伝いしますよ♡」 . . なんだこれ?もしかしてYさんの...? . 引き返したら終電は確実に逃す。 だが、帰ったらYさんとの接点は永遠に来ないかも。 . すぐにお店へと戻った。 . . ライトが落ちシャッターが閉まったお店の前まで来ると人影が見えた。Yさんだった。 . 「あ、やっぱり来てくれましたね♩」 . にひー♡といたずらっコっぽい笑みを浮かべると、すっと腕を回して組んでくる。 . 「じゃあモルさん行こっか♩」 こっちが聞くヒマもなく歩き出す。 . . こんな夜中からどこに行くのかと期待してたら、着いたのは某有名焼肉店。 . こっちはすでにお店でお腹いっぱいだったからビールだけ頼むと、彼女はビールと上カルビと上ハラミを注文。 . 美味しそうにお肉をほおばる姿を眺めつつ、真意を聞いてみた。 . 『いきなり誘ったのはなんで?』 「いや、こーゆー仕事してると夜遅すぎて普通のデートできないじゃないですか?だから深夜デートしてみたいなって思って♩」 『ってことは今日はその練習台ってこと?』 「さっすがモルさん!理解が早い♩次はカラオケ行きますよ〜ヾ(*´▽`*)ノ」 . 彼女のペースに乗せられつつ、パセラで甘いトーストを食べながらひとしきり歌いまくった。 . なんとかテンションを上げつつも深夜だし、さすがに練習台として付き合えるのはここら辺が限界だ。 . そろそろ部屋の時間も終わるし、時計を眺めつつ、 『そろそろ帰ろっか?』 と促すと、なんかモジモジし出すYさん。 . . 「恋人同士でこーゆーとこ来たら、やっぱチューくらいするのかな?」 『いきなり何言い出すんだ?』 「べ、別にモルさんとしたいって意味じゃないから!誤解しないでよね!」 『わかってるよそれくらい。』 . ボクの返事にしょんぼりと肩を落とす。 . 「そんな風に強く否定しなくてもいいじゃん...」 『いや、別にイヤってわけじゃなくて』 「じゃあ、お願いしたら、キスの練習させてくれるの?」 . ゆっくりとYさんの顔が近づいてくる。壁を背にしていたので逃げ場がない。吐息がかかるくらい唇が近づいたところで、ふと意識が戻った。 . . 帰りの電車で何書いてんだボク... . . #ボクと一回会っただけで2回分のキャプネタにされます #ってか名前も知らない #でも可愛いのはホントだよ #たぶん次回から別の人が接客すると思われます? . .

m_scapeさん(@m_scape)が投稿した動画 -

モルのインスタグラム(m_scape) - 5月26日 22時24分


???
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上着を拾ってくれたYさんがカウンター内に戻ると、じゅんさんがそっと彼女に耳打ちをしていた。
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その間、彼女がちらちらボクの方を見ていたのが気になったが、どうにも距離が遠すぎたし、店内にかかる洋画の音もあって声は届かないままだった。
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ま、仕事でお客に聞こえないようにする必要もあるんだろうな〜と思いつつ、テーブルの話題に戻って行った。
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その後も友だちとの飲み会を楽しんだあと、お会計を済ましスタンプカードとレシートを受け取ると、3人で駅に向かう。
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横浜で2人と別れ、ふとポケットに無造作に入れたレシートを見直すと、文字が裏に透けて見える。
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ん?
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ひっくり返すと、綺麗な筆跡で
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「妄想だけでいいんですか?お手伝いしますよ♡」
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なんだこれ?もしかしてYさんの...?
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引き返したら終電は確実に逃す。
だが、帰ったらYさんとの接点は永遠に来ないかも。
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すぐにお店へと戻った。
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ライトが落ちシャッターが閉まったお店の前まで来ると人影が見えた。Yさんだった。
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「あ、やっぱり来てくれましたね♩」
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にひー♡といたずらっコっぽい笑みを浮かべると、すっと腕を回して組んでくる。
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「じゃあモルさん行こっか♩」
こっちが聞くヒマもなく歩き出す。
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こんな夜中からどこに行くのかと期待してたら、着いたのは某有名焼肉店。
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こっちはすでにお店でお腹いっぱいだったからビールだけ頼むと、彼女はビールと上カルビと上ハラミを注文。
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美味しそうにお肉をほおばる姿を眺めつつ、真意を聞いてみた。
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『いきなり誘ったのはなんで?』
「いや、こーゆー仕事してると夜遅すぎて普通のデートできないじゃないですか?だから深夜デートしてみたいなって思って♩」
『ってことは今日はその練習台ってこと?』
「さっすがモルさん!理解が早い♩次はカラオケ行きますよ〜ヾ(*´▽`*)ノ」
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彼女のペースに乗せられつつ、パセラで甘いトーストを食べながらひとしきり歌いまくった。
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なんとかテンションを上げつつも深夜だし、さすがに練習台として付き合えるのはここら辺が限界だ。
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そろそろ部屋の時間も終わるし、時計を眺めつつ、
『そろそろ帰ろっか?』
と促すと、なんかモジモジし出すYさん。
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「恋人同士でこーゆーとこ来たら、やっぱチューくらいするのかな?」
『いきなり何言い出すんだ?』
「べ、別にモルさんとしたいって意味じゃないから!誤解しないでよね!」
『わかってるよそれくらい。』
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ボクの返事にしょんぼりと肩を落とす。
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「そんな風に強く否定しなくてもいいじゃん...」
『いや、別にイヤってわけじゃなくて』
「じゃあ、お願いしたら、キスの練習させてくれるの?」
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ゆっくりとYさんの顔が近づいてくる。壁を背にしていたので逃げ場がない。吐息がかかるくらい唇が近づいたところで、ふと意識が戻った。
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帰りの電車で何書いてんだボク...
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#ボクと一回会っただけで2回分のキャプネタにされます
#ってか名前も知らない
#でも可愛いのはホントだよ
#たぶん次回から別の人が接客すると思われます?
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2014/5/26

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