モルのインスタグラム(m_scape) - 4月20日 22時02分

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「モルさん、責任とってください」
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急にウェディングドレス姿で目の前にあらわれた彼女。
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いきなり何を言ってるんだと思うだろうが、ボクもよく状況がわかってない。
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初めて彼女にあったのは3ヶ月前。みんなで集まったイベントで、知り合いのいないボクにいろいろ話しかけて周りに溶け込みやすい空気をつくってくれた。
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二回目にあったカフェでは、ポートレートを撮ったことないことを伝えると、あたしで練習したら？とすぐに目の前でポーズをとってくれる。テンパりながらも何枚か撮らせてもらうと、「はいご褒美♡」と自分のケーキをあ〜んと食べさせてくれた。
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会うたびにいろいろと面倒をみてくれる。まるでホントの姉のように。
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もちろんボクだけじゃなくだれにも分け隔てなく接していて、みんなに頼られている。
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そんなお姉さま度の高い彼女は、みんなの前では相変わらずキリっとしてるのに、ボクの前だとだんだんと素を出すようになってきた。
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ボクがいつも彼女を年下のコ扱いしてるからか（じっさい年下だしね♪）最初、戸惑っていた彼女も次第にその扱いを受け入れてくれ、いまではちゃんと年下らしく振る舞うようになってきた。
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それどころか最近は、2人きりになると甘えん坊の傾向が強くなってきたように感じる......
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電車移動の際にはぴったりと寄り添って、周りに気づかれないように手をつないできたり、買い物に行こうと誘われ「いまちょっと忙しくて...」と断ると可愛く頬をふくらませて機嫌悪くなる。仕方なくボクが折れてやっぱり買い物に行こうと言うと、萌え死ぬような笑顔をみせて抱きついてくる。
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昨日も観光がてら撮影会でもしようととある島で待ち合わせしたときのこと。
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「ちょっと待っててください」
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と指定された場所でカメラを準備して待ってると、彼女がウェディングドレス姿であらわれた。
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『え？どうしたの、それ？』
「わかりませんか？」
『今日の衣装ってこと？』
「わたしの気持ちです」
『はい？』
「モルさん、わたしは被写体です。撮られてる時に優しくしてくれるのはわかります！なのになんで普段からわたしにそんな優しくするんですか！勘違いしてしまうじゃないですか！責任とってください！！」
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彼女の想いを真正面からぶつけられたじろいでいたボクも、自分の気持ちに気付いてしまった。
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彼女に対して優しくしてたのは年下のコだからだけじゃなく、ホントはボクも出会った時から彼女の優しさに惹かれていたってことに...
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ウェディングドレス姿のまま撮影を続けながら、密かに心に誓った。これからも彼女の美しい姿を1枚1枚大切に撮って行こうと。
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まるでいつもの妄想みたいだけど、すべて昨日ボクの身におこった妄想だった。
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#写真は合成ではありません
#ほんとに着てくれました
#キャプはもちろん無許可
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