GENIC 公式インスタグラムのインスタグラム(genic_mag) - 11月2日 21時34分



#撮影と表現のQA
コハラタケル

感情のゆらめきを繊細に写し取るフォトグラファー、コハラタケルさん @コハラタケル に質問。

Q.万能なLightroomのプリセットを作るコツは?

A.8割の出来で作り、あらゆるシーンに適用してみる

「プリセットを作る時は、まず、写真の全体の色味を寒色系にするか暖色系にするかを考えます。個人的には人物写真にも適用させたいなら、暖色系のほうがどのシーンにも対応しやすいプリセットを作れると思います。なぜかと言うと、肌の色に関わってくるからです。寒色系は自然光・定常光、朝・昼・夕方、晴れ・曇りなど、各シーンで肌色がばらつきやすいですが、暖色系であれば不健康な肌色に見えることは少ないです。人物写真においてもっとも繊細に考えるべき部分であり、プリセットに関しても肌の色に問題が出ないかが大きなポイントとなります」。

<自分らしいプリセットの基本的な作り方>
1.完成形に近い写真で制作を開始
「最初に、好きな写真、柔らかい光で撮影した写真を選んでください。明暗差が激しい写真からプリセット制作を始めると難しいです。現像で明るさを調整しなくても、すでに完成形に近いかな、と思う写真で、さらに自分の作風としてこだわりたい色が入っている写真を選びます」。

2.自分がこだわりたい色だけをとことん調整して理想の色に
「プリセット制作で大切なのは、ひとつずつ理想の色を作っていくこと。一気に全体を調整しようとすると、前に進めません。僕の場合は、まず植物が理想の緑色になることだけを考えて調整します」。

3.理想の色を維持したまま、ほかの色も理想の色に近づけていく
「植物の理想の緑色を維持したまま、肌を理想の色に調整。80%の出来で十分。そもそもプリセットはその写真にあてはめても完璧に出来上がるというものではなく、適用後に写真ごとに微調整するのは当たり前です」。

4.80%の出来のプリセットをいろいろなシーンで撮った写真に適用してみる
「植物の緑色、肌の色、どちらも80%の出来のプリセットが出来たら、今度は条件の異なるさまざまなシーンで撮影した写真に適用してみます。朝陽と夕陽でも適用後の変化が違うので、いろいろ試すこと。可能な限り、いろいろなシーンの写真に適用してみて、大きく破綻することなく、自分の表現らしい色が出ていれば、プリセット完成となります」。

<ポイント>
基本補正の露光量とコントラストは適用後、調整することを前提に!
・写真1枚目:順光
・写真2枚目:逆光
・写真3枚目:緑があるシーン

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2023/11/2

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