三木道三のインスタグラム(dozan11) - 10月29日 15時03分
こんな催しに急遽、参加してちょっと歌わしてもらうことになりました。
【日本文化のお話】
日本三禅宗の一つ、黄檗宗(おうばくしゅう)
の大本山、 黄檗山萬福寺(おうばくさんまんぷくじ。)。
「インゲン豆」で有名な明末/清初の僧、隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師が江戸初期に開山。
彼が、明から持ち込んだ「唐茶(からちゃ)」と呼ばれる釜炒り茶が煎茶の前身。
禅宗では茶を飲む儀礼=茶礼(されい)が大切にされてて、臨済宗では開祖・栄西が持ち帰った抹茶の茶礼が行われ、茶の湯の原型となり、黄檗宗では煎茶の茶礼が行われる、とのこと。
おもしろいのは、江戸中期、若い時に萬福寺でも修行した龍津寺(りゅうしんじ)(佐賀にある黄檗宗の寺)の月海って坊さんが、60過ぎに龍津寺を人に任せて、京に煎茶を飲める店を出した。
掲げた言葉が、
「茶銭は黄金百鎰(いつ)より半文銭までくれしだい。 ただにて飲むも勝手なり。ただよりほかはまけ申さず」
(お茶の代金は小判二千両から半文までいくらでも結構。ただで飲んでも結構。ただより安くはできません)
そこで、お客に禅も絡めた色んな話をしていた。
彼なりの「禅」の布教と実践やったんやろね。
慕われて「売茶翁(ばいさおう)」って呼ばれたのが、黄檗売茶流っていう茶道流派の由来らしい。
「売茶翁に一服接待されなければ一流の文人とは言えない」と言われ出し、一種の文人サロンが出来ていった。
その中には伊藤若冲や池大雅なんかもいて、「若冲」
ってのはこの人が名付けた、という説がある!
人物画を描かなかった若冲がただ一人描いたのが売茶翁であり、売茶翁からもらった「丹青活手の妙、神に通ず(彩色の素晴らしは正に神業である)」の一行書を印にし、絵に捺している程心酔していた。
そういや、2021年のNHK正月時代劇『ライジング若冲 天才 かく覚醒せり』に売茶翁が登場してたの思い出した!
ん〜、良い調べ物やった。
令和の隠元、売茶翁、若冲、が存在してて欲しいな〜、と思ったよ。
以上。
こんな話数寄、という人は「いいね」くださいね〜。
その中で相互フォローの人は今度お茶しましょう!
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2023/10/29