GQ JAPANのインスタグラム(gqjapan) - 9月29日 08時00分


RMが体現する現代のジェントルマン像とアートへの愛

昨年、「GQ MEN OF THE YEAR」授賞式に出席するため来日したGQグローバル・エディトリアル・ディレクターであるウィル・ウェルチに初めて会った際に、開口一番聞かれたのは「GQ JAPANを変えるならば、どう変えるか?」という問いでした。その時点では、まだGQ JAPANに参加するかどうか決めかねていましたが、聞かれると考えてしまうのが編集者の性。それから2カ月後、ウィルからの再びの問いかけに私が示した答えは、「原点に戻ること」でした。

TOKYO NEW GENTLEMENの誕生

GQの正式名称は「Gentlemen’s Quarterly」(紳士のための季刊誌)です。ならば、ジェンダーニュートラルな時代における「Gentlemen」とはどういう人物像なのか、あるいはどうあってほしいのか。時代とともに変化してゆく「Gentlemen」像を、ファッションにおいてはいち早く既存の「男らしさ」の概念にとらわれないスタイルを打ち出してきた東京から発信してゆく。こうして、「TOKYO NEW GENTLEMEN」というコンセプトが生まれました。

現代のジェントルマンが求めるものとは

GQ JAPANは本号において、このコンセプトのもとにリニューアルします。新しい船出となるリニューアル号の特集テーマに、私はGQでは初となる「現代アート」を選びました。現在の東京を生きるジェントルマンたちの関心領域はかつてなく広がりを見せており、現代アートもその中に含まれます。このテーマを藤原ヒロシさんへのインタビューを担当していただいた鈴木哲也さんに話した際に、鈴木さんから「今の男性が欲しいものは時計と車とアートだものね」との言葉が返ってきましたが、もはやアートは現代のジェントルマンにとって三種の神器の一つとも言える存在なのかもしれません。

初アート号のカバーを飾るのはBTSのRM

現代アートを掲げた特集のカバーストーリーに登場するのはBTSのRMです。世界にK-POPムーブメントを巻き起こし、男性像にも変化をもたらしたBTSのリーダーであるRMは、アート界が注目する人物でもあります。RMに出演をオファーする際に、私たちはある提案をしました。それはアーティストのスタジオを訪れ、対談を行わないかというものでした。それに対する彼の返事はYES。自分がやりたかったことであり、ぜひ日本を訪れ実現したいと、喜んで受けてくれました。

RMと現代美術作家の杉本博司さんとの対談が実現

8月、RMは現代美術作家の杉本博司さんに会うために日本へやってきました。初の対面に備え、韓国で入手できる杉本さんに関するあらゆる資料に目を通し、質問も用意してきた彼の姿は、“真摯”という言葉が相応しく、そしてアートへの愛にあふれていました。RMは、私たちが提案する新しいジェントルマン像を体現する人物でもあります。そして本号にはさまざまな分野で活躍するジェントルマンたちが登場します。自らの信念のもと、スタイルを追求してゆく彼らとともに、GQ JAPANは再発進します。

from Jun Ishida

石田 潤 GQ JAPANヘッド・オブ・エディトリアルコンテンツ。東京生まれ。『流行通信』編集長、『VOGUE NIPPON』(現『VOGUE JAPAN』)『VOGUE HOMMES JAPAN』エグゼクティブ・ファッションフィーチャーエディターを経て独立。2023年4月現職に就任。


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2023/9/29

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