小林拓一郎のインスタグラム(kobataku33) - 8月8日 23時33分
長文です。
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以前『Think About The Future with Children』という番組を担当させていただきました。
SDGsな取り組みをしている子どもたちをフィーチャーした番組です。
そこで知り合った1人の男の子、上杉マイトくん。
彼は現在5歳。
海の生き物たち(特に彼が大好きなウミガメ)がプラスチックゴミを飲み込んでしまい、大変なことになっているという現状を水族館の展示で知り心を痛め、家からすぐ近くの海岸のゴミ拾いをお父さんとするようになったそうです。
最初はゴミを拾うだけだったんですが、段々、マイトくんの中で、そのゴミたちが、"何か"に見えてきたそうです。
海岸で拾ったゴミをくっつけて、遊んでいたところ、お父さんが、
「じゃあ、家でこれ、くっつけて完成させてみようか!」
と、そこからマイトくんの"アーティスト"活動が始まっていきます。
僕もグレパー周辺のゴミ拾いは定期的にやっていて、活動の根底にあるものがとても共通していたので、
「マイトくん、今度、グレパーでゴミ拾いして、そのゴミで、何か新しい作品を生み出すワークショップを皆んなでやろうよ!」
と提案しました。
即答でOKの返事をもらい、その場で日にちを決めて、
この前の土曜日、ついに実施いたしました。
我が子、甥っ子たち含め、大人も子供も参加する中、まずは一緒にゴミ拾い。
大物は、車のバンパーの緩衝材。
あと、大きめのプラスチックの破片。
この辺りは、先日の豊川の大雨の影響も。
道路があれほど陥没するくらいの大雨だったので、ゴミが色んなところから流れついてきた可能性もあります。
ここで面白かったのが、ゴミ拾いながら、マイトくんは、
「これ(バンパーの緩衝材)は、かいじゅうの体になる」
と、ゴミ拾いしながら、すでにイメージが固まっていくんですよね。
そして、拾ったゴミを水で洗って乾かして、いざ、製作スタート。
マイトくんが次々と指示を出していきます。
「この体に、鱗をつける」
と、取り出したのは、海岸で拾ってきた、角が丸くなったガラスの破片。
一見、綺麗に見えてしまうんだけど、そう、これも海のゴミであり、ウミガメが間違って飲み込んでしまう可能性のあるもの。
このガラス片をペタペタと体に貼っていきます。
この時、貼り付けるのに使うのが、グルーガン。
5歳にして、めちゃくちゃ上手に使いこなしてるんですよ!
僕もトライしてみたんですが、2回ほど、「あっち!」となり、不器用にもほどがあり火傷しそうになったのでやめました笑
顔の部分には、舌ベラをということで、赤くヒラヒラしたゴミをそこへ。
そして、ここからがびっくり。
ほぼ完成していたと思っていたその"かいじゅう"に、
「羽をつける」
と。
ここが、マイトくんならではの発想。
僕ら大人は、もうそこでほぼ完成していることと、この状態から羽をつけるとなると、大分、バランスの取り方が難しい、
そもそも、細い断面にグルーガンがあるとはいえ、接着が難しい、
つけられたとしても、持ち運びも難しいし、、
とか、余計なことを考えてしまうんです。
でも、マイトくんは、やるんです。
「このプラスチックを羽根にする」
でも、その大きさと同じような大きさのプラスチックのゴミは無いんです。
もう一つないと羽のバランスが取れない。
すると、細かい他のプラスチックゴミを重ね合わせて、
「こうすれば良いよ」
と、3つ重ね合わせたものが、もう片方と同じくらいの大きさの羽になったんです!
そっか、、別に同じようなものにしなくても、あるものを重ねることで、同じような大きさにできるわけで、、
なんかね、もうこの辺りの自分の発想の柔軟性の無さに愕然としました。
と同時に、マイトくんの自由な発想力に感服いたしました。
製作している間も、次から次へとアイデアが湧いてくるマイトくんを見ているだけで、こちらも楽しい気持ちになりました。
もっともっと、枠組みを取っ払って考えて生きた方が楽しいよね、って教えてもらいました。
最後に、マイトくんはゴミ拾い前日に作ったばかりだという「シーホースくん」もくれました。
これがまた、めちゃくちゃ、シーホースくんなんです!
マイトくんが自分の作品を人にあげるのって本当無いことらしいので、とても光栄です。
グレパーにしっかり飾らせていただきます。
マイトくん、またやろうね!
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2023/8/8