東紗友美のインスタグラム(higashisayumi) - 7月21日 01時01分

熊は、いない（9/15公開）

政府に映画制作を禁じられながらも闘う映画監督ジャファル・パナヒの最新作です。
自国イランでは上映禁止になった作品です。
閉鎖的なイランの社会と、市井の人々との関係を描き続けきたパナヒ監督ですが本作発表後、パナヒ監督はイラン当局によって収監されてしまうんですよね。

これはすごかったな。
ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞。ヴェネチア映画祭では、獄中のパナヒさんに賞が贈られるというすごい状況だったそう。

自由を求める者、規律（保守）を求める者。
この両者の間に生まれる軋轢。
これはどこの国でも変換される問題でもあるので遠い国の話だとは簡単には思えません。

またこれは私たちも考えねばならない時代になってきてますが、誰もが発信できる時代に、
''真実を伝えようとする行為そのもの''が加害になっていないか、ということまで追求していたので、
とても考えさせられました。
正義を追求しようとしていたとしても、
あばいて良いもの、いけないものがあるのではないか。
ほんとうにそれぞれがこれについては向き合わないといけない問題かもしれないですよね。

鳥肌が立ったのは、キャッチコピーにもなっている、映画の中に登場する''熊''の正体。

ここを語りたいんですが、それこそネタバレすべてになってしまうから明言するのは避けますが、ゾッとしました。
生きていく上で人間が''矛盾''と、どう折り合いをつけていくのかの真理。
このタイトルもただただ素晴らしい◎

@unplugged_movie
#熊はいない
#nobears
#映画

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