偕成社さんのインスタグラム写真 - (偕成社Instagram)「長い?ファンタジー苦手?お願いだから、まずは2巻まで読んでほしい!「守り人」シリーズ  国際アンデルセン賞受賞作家・上橋菜穂子さんの代表作「守り人」シリーズ(上橋菜穂子 作/二木真希子・佐竹美保 絵)。  一度は耳にしたことがあるでしょうか。本作は、10巻+外伝3巻からなる長編シリーズです。長い、と思うかもしれませんが、一度その世界に入ると最後は読み終わるのがもったいないと感じるほどに、濃厚な世界が広がります。  舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界。  腕ききの女用心棒・バルサは、ある日、川におちた新ヨゴ皇国の幼い第二皇子・チャグムを助けます。チャグムは、その身に得体の知れない“おそろしいモノ”を宿したため、「威信に傷がつく」ことをおそれる父、帝によって暗殺されそうになっていたのです。  チャグムの母・二ノ妃から、チャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、幼なじみの薬草師・タンダの元へ身を寄せるのですが……ふたりは、タンダとその師である呪術師のトロガイから、驚くべきことを告げられます。チャグムに宿ったのは、異界の水の精霊の「卵」であること、孵化まで守らないと大干ばつがおこること、さらに、異界の魔物がその「卵」をねらってやってくること。  実の父がはなつ追っ手、そして神出鬼没の異界の魔物。この2つの危機から、命がけでチャグムを守るバルサが描かれます。  *  ここまで読んで、精霊? 異界? うーん、「ファンタジー」苦手なんだよな……と思った方も、ちょっと待ってください。「守り人」シリーズはまず、第2巻『闇の守り人』まで読むことを全力でおすすめします。  第2巻『闇の守り人』では、バルサが故郷であるカンバル王国へもどります。バルサの過去––––なぜ幼くして国を出て、女用心棒として生きることになったのか––––が明かされ、一見無敵と思われる人物の根底にある悲しみも描かれることで、シリーズに一層深みをもたらす巻です。いまは亡き両親のこと、バルサを連れて国をでた「育ての親」でありバルサが絶対的な信頼をおく「短槍の師」ジグロへ秘めた後ろめたさ……。愛憎がともにある、多面的で複雑な感情の描写には、大人も心を揺さぶられることでしょう。  そして、この物語が気に入れば、あとはもう刊行順に読み進めるだけ! その後は、バルサを中心にした「守り人」、チャグムを中心にした「旅人」(『虚空の旅人』『蒼路の旅人)の物語が展開されます。まずは本編の最終巻『天と地の守り人』まで、順番に読むことをおすすめします。  バルサは用心棒の仕事をつづけるなかで、たびたび計り知れない異界の力に翻弄されます。一方、予想外の運命で「外の世界」を垣間みたチャグムは、その経験値を活かしながら、皇太子となり、成長していきます。やがて、自国を南の帝国の侵略から守るために、これまで誰もなしえなかった隣国との同盟を結ぶべく、奔走していくことに。  最終章では、2人は「守る」「守られる」関係とまた違う形で、ふたたび行動をともにします。  こうして書いていても、あああーまたあの世界に舞い戻りたいとうずうずしています。熱くなりすぎて、記事がながーくなってしまったので、ぜひ続きは、Kaisei webで検索してお読みいただけたら〜。  @‌kaiseisha_pr のハイライトにリンクをはっております!  #今週のおすすめ #守り人 #上橋菜穂子 #二木真希子 #佐竹美保 #ファンタジー #偕成社 #kaiseisha #公式アカウント #絵本 #児童書」7月18日 0時00分 - kaiseisha_pr

偕成社のインスタグラム(kaiseisha_pr) - 7月18日 00時00分


長い?ファンタジー苦手?お願いだから、まずは2巻まで読んでほしい!「守り人」シリーズ

国際アンデルセン賞受賞作家・上橋菜穂子さんの代表作「守り人」シリーズ(上橋菜穂子 作/二木真希子・佐竹美保 絵)。

一度は耳にしたことがあるでしょうか。本作は、10巻+外伝3巻からなる長編シリーズです。長い、と思うかもしれませんが、一度その世界に入ると最後は読み終わるのがもったいないと感じるほどに、濃厚な世界が広がります。

舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界。

腕ききの女用心棒・バルサは、ある日、川におちた新ヨゴ皇国の幼い第二皇子・チャグムを助けます。チャグムは、その身に得体の知れない“おそろしいモノ”を宿したため、「威信に傷がつく」ことをおそれる父、帝によって暗殺されそうになっていたのです。

チャグムの母・二ノ妃から、チャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、幼なじみの薬草師・タンダの元へ身を寄せるのですが……ふたりは、タンダとその師である呪術師のトロガイから、驚くべきことを告げられます。チャグムに宿ったのは、異界の水の精霊の「卵」であること、孵化まで守らないと大干ばつがおこること、さらに、異界の魔物がその「卵」をねらってやってくること。

実の父がはなつ追っ手、そして神出鬼没の異界の魔物。この2つの危機から、命がけでチャグムを守るバルサが描かれます。

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ここまで読んで、精霊? 異界? うーん、「ファンタジー」苦手なんだよな……と思った方も、ちょっと待ってください。「守り人」シリーズはまず、第2巻『闇の守り人』まで読むことを全力でおすすめします。

第2巻『闇の守り人』では、バルサが故郷であるカンバル王国へもどります。バルサの過去––––なぜ幼くして国を出て、女用心棒として生きることになったのか––––が明かされ、一見無敵と思われる人物の根底にある悲しみも描かれることで、シリーズに一層深みをもたらす巻です。いまは亡き両親のこと、バルサを連れて国をでた「育ての親」でありバルサが絶対的な信頼をおく「短槍の師」ジグロへ秘めた後ろめたさ……。愛憎がともにある、多面的で複雑な感情の描写には、大人も心を揺さぶられることでしょう。

そして、この物語が気に入れば、あとはもう刊行順に読み進めるだけ! その後は、バルサを中心にした「守り人」、チャグムを中心にした「旅人」(『虚空の旅人』『蒼路の旅人)の物語が展開されます。まずは本編の最終巻『天と地の守り人』まで、順番に読むことをおすすめします。

バルサは用心棒の仕事をつづけるなかで、たびたび計り知れない異界の力に翻弄されます。一方、予想外の運命で「外の世界」を垣間みたチャグムは、その経験値を活かしながら、皇太子となり、成長していきます。やがて、自国を南の帝国の侵略から守るために、これまで誰もなしえなかった隣国との同盟を結ぶべく、奔走していくことに。

最終章では、2人は「守る」「守られる」関係とまた違う形で、ふたたび行動をともにします。

こうして書いていても、あああーまたあの世界に舞い戻りたいとうずうずしています。熱くなりすぎて、記事がながーくなってしまったので、ぜひ続きは、Kaisei webで検索してお読みいただけたら〜。

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2023/7/18

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