松屋銀座のインスタグラム(matsuyaginza) - 7月6日 19時15分


繊細な技法が幾重にもかさなる、ガラス作品。

ガラスの中に色とりどりの線が織り込まれるように凝縮された、グラス、器、箸置き。古くからヨーロッパに伝わる、ベネチアのムラノで発展を遂げた技術を使っている内田守氏の吹きガラス作品は、「ベネチアンスタイル」とも呼ばれる歴史ある技術を使いながら、今までにない表現、日本人であるからこそできる表現を生み出しています。

数ある技法の中でも、ケーン(ガラスの棒)を使った「ケーンワーク」を多用しており、その中でも「フィリグラーナ(レースガラス)」と「ムリーニ」という技法が主に使われています。今回展示する作品の一部と共に、技法について内田さんご本人に解説いただきました。

①『杜の泉』(直径200mm高さ90mm)
技法「ムリーニ」
「ムリーニ」はケーンを短く切断し、それを立ててピックアップするため、断面に見える柄を使って表現します。わかりやすく言えば金太郎飴のようなもの。具象的なものを図柄としたり、幾何学的な図柄が表現されていることが多いです。代表的なものはムラノでミルフィオリと呼ばれる花柄の器がそれです。この作品は具体的なモチーフは持たず、ムリーニが動くことによってできる模様の動きを意識し、その表情からイメージしたものを作品としています。

②『ひとりの夜でも』(直径80mm高さ120mm)
技法「フィリグラーナ」
通常、この技法で制作する場合、上から下まで同じ模様が繋がっているものが作りやすいですが、このグラスは上部に水平方向の模様が入っているため、上から下まで同じ模様のものと比べて手間がかかります。

③『蒼に咲く』(直径130mm高さ90mm)
技法「フラットケーン」
ケーンは断面が丸い棒状で引かれることが多いですが、こちらは平らな断面になるようにケーンを引き、それを網代模様になるように組んで吹いています。

ベネチアンスタイルの技法に様々な工夫を凝らした作品の数々は光の陰影までもが繊細。いつまでも眺めていたくなるガラス作品です。

儚くも 強く 内田 守 ガラス作品展
7月5日(水)-11日(火)
初日 昼12時会場/最終日 午後5時閉場

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2023/7/6

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