偕成社さんのインスタグラム写真 - (偕成社Instagram)「【編集部だより】祝オーディオブック化『二分間の冒険』よ永遠なれ！ audibleでオーディオブックになった名作『二分間の冒険』（岡田淳　作／太田大八　絵）。発売されてから何度も聞いているという『二分間の冒険』ファンの編集者が、その魅力を存分に語ってくれました！もともと原作が好きだったそうですが、一聴して「オーディオブックにピッタリ」と感じたそう。「『二分間の冒険』は現実ではない閉じた世界でのお話で、その息苦しいまでの雰囲気が耳で聴くと際立って感じられるのです。なにより声優・三田ゆう子さんの演じわけがすごい。女子、男子、いい老人、わるい老人、竜そして地の文と、まさに七色の声です。目の前にどんどん情景が浮かびます。お見事！」と絶賛。編集者が『二分間の冒険』を好きなポイントは3つ。（1）自由な世界観「これは夢だ」と気づきながら見る夢は、やりたいことをし放題の自由な世界。本作は夢の中ではありませんが、主人公の悟は別世界にいることを認識しており、ふるまいが冷静で勇敢、そしてリラックスしているように見えます。こんなふうに世界を見わたしているような舞台設定は、読み手にとってもリラックスできるものです。（2）ファンタジーから顔を出す現実本作で起こるできごとは、ファンタジーでありながらもあまりにリアル。たとえば小学生が「異性とペアになる」ことの圧倒的現実、さらには「そのペアで冒険に出ること」が描かれます。ここまで感情移入できる作品は、そう多くはありません。（3）子どもへのアンセム敵に立ちむかう子どもたちの姿と心の動きが、あまりにも現実感をもって、きわめてていねいに描かれています。その「敵」は読み手にとっては、いじめてくる人間かもしれず、「学校」かもしれず、ともすれば家族かもしれません。そうした苦境にある子どもに対し、勇気を与えるためにこの物語は「ある」ように感じるのです。まだまだ『二分間の冒険』の魅力はつきませんが、今回はここまで。「次はなにを読もうかな」と迷ったら、ぜひ『二分間の冒険』を手にとってみてくださいね。 #編集部だより #オーディブル #二分間の冒険 #岡田淳 #太田大八 #偕成社 #kaiseisha #公式アカウント #児童書 #読み物 #ファンタジー #小学校高学年から」6月20日 18時00分