未涼亜希さんのインスタグラム動画 - (未涼亜希Instagram)「恩師である歌劇団の振付家、羽山紀代美先生が亡くなられました。知らせを聴いたときは息が止まりました。中学生の頃に観た花組の『ザフラッシュ』が大好きで。羽山先生が振付されたプロローグを最初から最後まで全パートできるくらい好きすぎて覚えて1人で踊ってました。憧れの羽山先生が教えてらっしゃった音楽学校での授業も毎回緊張してしまってて。四角四面の踊りしかできなかった私には先生のニュアンスがなかなか掴めず、、見るのと実際に踊るのとでは違うんだとまず壁にぶち当たりました。歌劇団に入ってからの1番の思い出は劇団レッスンでは名指しでがっつり注意されたこと😂 「未涼さん、振りもカウントももっときっちり見て覚えなさい。」レッスンで名指しで言われるのって私の記憶では他の人たちに対してはあまりなかったことなので、実のところけっこうトラウマになりまして。でもこれって当たり前のことだけど、ちゃんと意識してやらないと甘くなってしまうことなんですよね。その後退団するまで羽山先生の言葉を教訓としてどの先生の振付けのときも徹底的に穴が開くほど先生を見て、正しい振付、カウント、ニュアンス、そして先生がその場面でお客様に何を伝えて欲しいかを汲み取ることを心がけました。いつかのショーの羽山先生の振付の場面のときの自主稽古で上級生の方が「まっつの振りとカウントが1番あってるからそれに合わせよう」と仰った時、なんだか嬉しくて。そう言われたいためにやったことではなく、あくまで自分のためにやってきたことだったけど、みんなの役に立つのならもっと頑張ろうって思いました。たった一言で私の意識を変えてくれた先生の存在は本当に凄いです。きっとこれは私だけでなく、羽山先生に教えていただいた歌劇団の生徒だったら誰しもあると思います。私が退団を決意するきっかけのひとつも羽山先生の場面でした。残念ながら怪我で東京のみの出演となってしまいましたが、『Congratulations 宝塚!!』というショーのラテンの場面。「羽山先生の振付で、ラテンの場面、男役1人で娘役さんを引き連れて踊ってみたい！！」という思いが叶った場面でした。 (娘役じゃなくて男役が女役をした場面でしたが😂) 同じく『Congratulations 宝塚!!』のフィナーレナンバー、ベートーヴェンの第九を使った振付でしたが、最後に男役が銀橋に居並ぶんですよね。これも私が退団するまでにもう一度やってみたかったことでした。(1回はCocktailで経験済みでして…) 男役がより格好良く見える振りを付けてくださるのですが、それを踊りこなすには生徒も技量と理解がないとできないこと。それを根気よく音楽学校から教えてくださいました。そしてこれは余談ですが、、母が羽山先生と同期生だったこともあり、たまに劇団のエレベーターで先生と2人きりになったりしたときは「お母さん元気⁇」と気さくに声をかけてくださいました笑笑そんな先生も大好きでした。思い出話しを挙げるとキリがないのでこのあたりで…。羽山先生といえば大階段の黒燕尾。それにちなんで『Los Pájaros Perdidos』(鏡の中のつばめ) を歌いました。先生、本当にありがとうございました。ご冥福を心よりお祈りいたします。・・・ #オーストリア #ウィーン #ヨーロッパ #羽山紀代美先生 #振付家 #ダンス #大階段 #黒燕尾 #LosPájarosPerdidos #鏡の中のつばめ #yumi #yumiwien #未涼亜希」6月15日 22時13分