WWDジャパンのインスタグラム(wwd_jp) - 5月23日 09時38分
インタビュー:「ディーゼル」創業者が明かすグレンの躍進は「予想以上」 Z世代からの支持は2倍に
「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」などを擁するOTBグループが好調だ。2022年12月通期決算は、売上高が前期比14%増の17億4000万ユーロ(約2557億8000万円)、営業利益は同42.5%増の1億3400万ユーロ(約196億9800万円)だった。なかでも「ラグジュアリーのオルタナティブ的存在」を掲げる「ディーゼル」は、グレン・マーティンス(Glenn Martens)がクリエイティブ・ディレクターに就任して以降、その唯一無二の存在感が復活してきた。「ディーゼル」創業者で、OTBグループの会長を務めるレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)に、ブランドの変化について話を聞いた。(この記事はWWDジャパン2023年5月22日号からの抜粋です)
WWDJAPAN(以下、WWD):グレンによる「ディーゼル」の印象は?
レンツォ・ロッソOTBグループ会長(以下、ロッソ):前回のショーも素晴らしかった。彼にとっては5回目のショーになるが、より完成に近づいていると感じた。彼は「ディーゼル」に新しいエネルギーとクリエイティビティーをもたらしてくれた。その結果、今最もクールなブランドの一つになれてとてもうれしい。
WWD:彼にはこれまでどんなアドバイスをした?
ロッソ:クリエイションにおいては、自由にやりたいことを進めてもらっている。私が関わるのは、ブランドのヘリテージだ。過去になぜこのようなディテールを取り入れたのかなどを説明して、私たちのDNAを理解するのに役立ててもらっている。グレンはヘリテージとのつながりを大切にし、過去のアーカイブを振り返ったり、創業当時のディテールを深く理解したりするのにたくさんの時間を費やしてくれている。
WWD:ブランドのヘリテージとは?
ロッソ:ほかのブランドにはないクレイジーさ、そして、その根幹にある“ブレイブ(勇敢さ)”のメッセージだ。コレクションだけでなく、ショーの演出やレイブパーティーなどのイベントも含めて、クレイジーなアイデアを実行に移すとき、グレンは「これができるのは『ディーゼル』だけだ」というアプローチ自体を楽しんでいる。
WWD:グレン就任以降の具体的な変化は?
ロッソ:Z世代の顧客の増加だ。グレン就任以前は、ミレニアル以上の世代が中心で、Z世代の割合は12〜15%程度だった。それが今は32%を占める。ほかのラグジュアリーブランドの場合、2世代のお客さまは18〜19%程度だと思うのでこの数字はかなり大きい。ブランドの未来のために重要な基盤ができたと思う。
インタビュー全文は @WWDジャパン プロフィールのリンクから
PHOTO : GUINDANI
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2023/5/23