ミトさんのインスタグラム写真 - (ミトInstagram)「・・若い頃に食べた物がその人の1st Impressionであるならば、僕にとって"ラーメン"の1st Impressionは神保町にあった『さぶちゃん』で、その次が飯田橋の『支那そばびぜん亭』になると思う。高校の頃、薄暗い店内で食べるあの中華そばの味と、お猪口に入った小梅の付き出し、炊き込みご飯… 部活でヘトヘトになった身体に染み込むようなあの恍惚な時間を今でもはっきりと覚えている。昨年46年の歴史を以て閉店したと聞いた時は、いよいよ僕の思い出の味が無くなっていくのだなと寂しくなった。が、しかし。あの『びぜん亭』の店主から公認でレシピを伝承されたラーメン屋がまさかの飯田橋で開店したと聞き、居てもたっても居られず、気が付けば飯田橋駅に。・恐らく20年振り？いやもっと久しいあの懐かしい味は、、、なんと、しっかり身体が覚えていたし、そして正にあの『びぜん亭』の味であることを即座に理解することができた。柔らかいチャーシューを炊き込みご飯と一緒に喰らったあの頃を一瞬で思い出させてくれるなんて、、、ちょっと感動。縮れた細麺の食感、ちょっと柔らかめなメンマ、あっさりとしつつ香油はしっかりしたスープ、ささやかながらも彩りを与えてくれる海苔と小松菜、、、いやあ、、、何かめちゃくちゃ感動しちゃいました。開店直後は付き出しの小梅があったみたいだけど、今日は無かったのかな？それだけがちょっと心残りだったけど、でも十分に満足。美味かった。・帰りに母校の周りを歩いたけど、見事に僕が青春を謳歌していた景色とは全く違うし、沢山あった大好きなご飯屋はほとんどもう無かった。時はどんどん過ぎて、あの頃を想起させる物がどんどん失われていく。そんな中、たった一杯のシンプルで滋味深いラーメンがある事で、まだこの街に自分の居場所があるみたいに感じる。ただただ嬉しく、それがとっても尊い。素晴らしいことだよ、本当に。」5月22日 20時36分