谷崎テトラのインスタグラム(tetra_) - 5月15日 17時41分


木俣美樹男先生と、ワノサトエコビレッジのカーマさんのお誘いで、稲本正さんと一緒に雑穀文化の聖地、西原と小菅村へ行ってきました。
木俣先生は民族植物学で、東京学芸大学名誉教授、農学博士です。いわゆる雑穀の専門家で、阪本寧男(植物遺伝学)、降矢静夫(山地農耕)、高木文雄(行政策)に師事。植物と人々の暮らしを結びつけた研究や、環境学習という分野を切り開いたパイオニアです。
これまで世界中で収集した貴重な植物の種(主に雑穀、穀物)の標本や、膨大な研究資料は現在、山梨県小菅村役場の「植物と人々の博物館」の倉庫に保存されてるのですが、博物館の閉鎖にともない貴重な資料・雑穀標本の廃棄が予定されています。これまでおひとりで支えてきた木俣美樹男(元・東京学芸大学環境教育研究センター長・名誉教授)がご高齢となり、活動の維持が人員的にも経済的にも困難となったことによります。
 ここにはもともと1972年より、今西錦司(生態学者)木原均(遺伝学者)阪本寧男(農学者)などが、文科省海外学術調査、植物の遺伝資源の調査のために、穀物・雑穀の世界的調査を行った一万系統の種子があったのですが、2011年の東日本大震災の停電などの影響でその大半は維持できなくなり、一万種類の種子のほとんどは英国の王立植物園(ロイヤルキューガーデン)に移譲されました。
 現在、廃棄予定の資料には、最後の植物標本なども含まれています。この資料廃棄は日本にとってお金には換算できないほどの損失になることでしょう。
 その貴重な資料や種子を後世に残すために、プロジェクトを始めることにしました。まずは現地調査から。
 仮に地域行政によって資料が保存が延長されたとしても、予算的、人員的な理由により死蔵されることは想像され、小規模であっても「研究・啓発活動」に結びつけた「植物と人々の博物館」としての活動を維持することが重要と考えっます。また単なる学術研究ではなく、地域文化、雑穀栽培の実践と結びつけた、文化再生も含めた維持が大切と考えます。そのための仕組み(リビングラボ)やメディアづくりをしてみよう考えています。
昨年カナダで開催された生物多様性COP15でも生物多様性を守るための伝統文化を守ること、「文化多様性」について語られてきました。縄文時代古来からの日本の雑穀文化を含む生活文化を学びつつ、発信するメディアを発信していきたいと考えています。引き続き情報を集めていこうと思います。


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2023/5/15

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