職人.comのインスタグラム(shokunincom) - 5月9日 16時33分


【伊藤若冲と錦市場】

江戸時代、京都では多くの日本画家が活躍し、なかでも異彩を放っていたのが伊藤若冲です。極彩色で描かれた細やかな筆致の「動植綵絵」や、枡目描きと呼ばれる独自の手法を用いた「鳥獣花木図屏風」などで知られ、それまでの画法に捉われない個性的な作風は「奇想派」とも称されています。

そんな若冲は、錦市場と深い関係があることをご存じでしょうか?1716年、錦市場の青物問屋「桝屋」の長男として生まれた若冲は、23歳の時に4代目当主となります。一方で、絵画制作に没頭し、商売や娯楽にあまり関心を持たなかったため、40歳で家業を弟に譲り、その後は隠居し、画業に専念したというのが通説です。しかし、1771年から1774年までの錦市場の動向が記された『京都錦小路青物市場記録』には、錦市場の存続に関して、若冲が重要な役割を果たしていた記録が残っています。

1771年、錦市場は商売敵であった五条通の青物問屋の企てにより、奉行所から営業停止を言い渡され、閉鎖に追い込まれようとしていました。町年寄(まちどしより)として町政に関わっていた若冲は、市場を存続する方法を模索し、各所に協力を仰ぎますが、逆境が続きます。そして町年寄を辞任し、町全体まで連座しないようにと町人の一人として活動し、力を注ぎ続けました。その後も若冲は奉行所と交渉を重ね、1774年についに市場の営業が認められました。

そのためか、この期間に制作されたと確実に分かる作品はなく、制作をする時間を惜しんで奔走していたことが推測されます。現在の錦市場では、シャッターをはじめ、さまざまな場所で若冲の絵を見ることができます。訪れた際は、今と昔の錦市場を繋ぐ存在としてぜひ注目してみてください。

錦市場
https://goo.gl/maps/EF52aJnkrdvHraTn8
三条ショールーム
https://www.shokunin.com/jp/showroom/sanjo.html

参考資料
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/伊藤若冲
https://www.kyoto-nishiki.or.jp/about/
https://www.okeihan.net/navi/kyoto_tsu/tsu201607.php

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2023/5/9

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