大下ヒロトのインスタグラム(hiroto_mitsuyo) - 4月10日 04時41分

15分の電車が上の階から発車しそうだが、チャージには117円しかなく、タバコも買いたかったので、24分の電車に乗ることにした。今日は友達の展示会を手伝う日だ。
ヘッドフォンで気持ちのいい音楽を聴きながら、友達の分と自分のと、タバコを買う。左ポケットは財布で埋まっているので右ポケットに二つ入れる。ポケットが心地悪い。こういうのには敏感で意識し出したら止まらなくなる性格だ。改札前で選挙演説のようなものがやっていた。確か世田谷区は今何かの選挙をしている。世田谷区議会議員選挙だった。そういえば、家の近くに、まだ真っ白だが、ポスターを貼る場所が設置されていた。
まだ電車に乗るまで時間があったので、ヘッドフォンを外し、演説をしている人の声を聞いた。子供と老人達のコミュニケーション。地域を安全に。みたいな話をしたり、自分の過去の話をしていた。凄く優しそうな人だった。それしか、分からなかった。
僕の存在に気付いた助手さんが、僕にチラシを渡そうと近付いて来てくれたが、これ以上ポケットがパンパンになると1日が台無しになってしまうので断ろうと思ったが、満面の笑みの助手さんになんて伝えればいいのか分からなくなり、咄嗟に「目で覚えておきます」と言った。大切な事はきっと覚えている。文字に書かないと忘れてしまうことばかりだけれど。
友達の展示会の手伝いで、1日を過ごす。子供連れのお客さんが来ていた。人見知りの一歳半の子供に話しかけても、泣かれてしまったり、お母さんの元へ帰って見向きもしなくなってしまう。どうにか仲良くなりたいと、目線を合わせたり、目線を下げようと寝っ転がってみたり、満面の笑みで笑ってみたりしたらまた泣かれたり。もう無理だと思っていた時、ベビーカーについている楽器を見つけた。流れている音楽に合わせて、僕自身が揺れていると、徐々に目が合うようになった。出来る限り、何も考えずに音を鳴らした。最後には2人でリズムに乗りあった。目と目を合わしながら。同じ楽しいものを共有する事、何も考えない事。無意識になろうとする意識。今日は、お風呂に入らず寝よう。日記を書こう。

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