田村芽実のインスタグラム(tamura_meimi) - 4月2日 14時22分

縁側からの景色。
寒い時期に鼻水を啜りながら、土を耕して、苗や球根を植えた。
みんなとても元気に咲いてくれています。
裏庭だから私だけしか見れない秘密のお庭です。

日当たりはそんなに良くないので、しゅんんんと咲いているお花もありますが、その分、長く咲いてくれるようです。

でも、チューリップは1ヶ月くらいしか咲きません。

花は枯れるから美しいと、誰が考えたことなのでしょうか。
私はもうすでに、この素直に真っ直ぐに咲いてくれるチューリップたちとのお別れが寂しいのです。

確かに、チューリップは、時期が終わると、茎の部分まで行き渡った栄養で、また次の年も綺麗に咲くらしいのですが、それまで1年間のお別れをしなくてはいけないことは、とても寂しいことです。

花は枯れるから美しいって、確かに風情のある言葉だと思います。
私達の命も終わりあるから美しいと、その通りだと。
だけど、お花を育てていると、思うのです。
こんなに丹精込めて育てたお花たち、咲かないお花たちもある中で、元気に咲いてくれたお花たち、真っ直ぐなほど、終わりもあっけないのです。

その度に剪定をしたり、または苗を掘り起こして新しい苗や種を植えたりするのですが、いつだってお別れは寂しいものです。

これが地球上に存在するものたちのサガなのでしょうが、私はどうしてもお別れというものに弱いのです。

花は枯れるから美しいという言葉にはきっと、

枯れるからこそ、咲いているその瞬間を尊く愛おしく感じられる。というような心が込められていると感じますが、今の私がもしこの言葉を思ふことがあるならばきっと、違う心であるでしょう。

きっと別れが寂しくて、離れることが寂しくて、でも逃れられない自然の摂理を受け入れるために、自分に言い聞かせる言葉として、この言葉を思ふでしょう。

花を育てるまでは、終わりが来るから美しいと、なんでも簡単に言っていましたし、実際そう思っていましたが、

今の私は、本当にそうだと、何故にそうなのかと、心の奥底まで納得できる答えは、花に限らず、ありません。

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