坂元裕二のインスタグラム(skmtyj) - 3月21日 21時25分

卒業の季節ですね。この3年間を思います。小学校なら4年生から6年生まで、中学か高校なら全部。友達の顔は記憶に残せたかなとか。給食の時間のおしゃべりのこととか。それを、かわいそうだったり、当然でしょだったり、大人の意見は様々にあったのかもしれません。でも、そのどこでもない場所に子供たちの3年間はあったのだろうと想像します。未来が未知なように、過去もまた変わりゆく未来の中にあるから、何も失われていないし、なんだっていつだって取り戻せますよね。この3年間を別の時代の3年間と比べられる筋合いなんてないし、たとえ半分だったとしても、こぼれおちた笑顔は記憶に残ってる。どうか自分だけの人生を手に入れられますように。ご卒業おめでとうございます。
で、自分の話ですが、今月いっぱいで、7年間勤めた東京藝術大学大学院を、（執筆専念のため）退官することになりまして。脚本領域の35人の学生たちとの素晴らしい出会いがありました。みんな才能豊かで、最高に面白い子たちばかり。先生らしいことは何も出来なかったのに、わたしばかりたくさんの宝物をもらってしまって申し訳ない。迷惑でなければ、これからも末長くぼちぼちとよろしくお願いします。
さて、そのゼミの卒業生と在校生たちと一緒に11本の短編作品を作り、YouTubeにアップしました。わたしが脚本を書いたものも一本あって、平山真衣さん（@平山真衣)、眞鍋杏樹さん（@眞鍋杏樹）ご出演による「トイレ食堂」という短編です。平山さんも眞鍋さんも素晴らしい。どの作品も興味深いものばかりなので、せびご覧ください。プロフィールにリンク貼っておきます。

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