徳永有美のインスタグラム(yumi_tokunaga.official) - 2月14日 21時10分
🎬『THE FARTHER』
2021年のアカデミー賞で数多くの部門でノミネートされた作品。そしてアカデミー主演男優賞にはアンソニー・ホプキンスが。
脚本賞にも輝いた。
先日の邦画「エンディングノート」は
病気にかかり、自分の人生を折りたたみながら亡くなる父親と
その家族の克明な記録だった。
今回の「THE FARTHER」は、認知症に罹っていく人の脳内を感じさせてもらっているような…今まで見たことのない感覚に陥った。その人から見える景色や感じ方。つきまとう不安、自尊心、喜怒哀楽など感情の起伏に至る本人なりの理由など。それは見ている私まで混乱してくるような、でも現実にも思えるし、夢みたいにも思えてくる。時間軸が混乱し、何だったの今は?と問いかけたくなる。自分はどこにいるの?と。
認知症に覆われていく一進一退の時間。家族とのつらいやりとり、これまで培ってきた大切な心が崩れ落ちるような失意の姿がつぶさに描かれている。
ラストシーンが印象的。
🎬『浅草キッド』
人生の中で、たった一人でも
互いの才能や誇りを深く認め合い、刺し違えるように真剣にぶつかり合うことのできた人。
人生を変えるような一瞬を共にした人。
一生頭が上がらないと感謝できる人。
そういう人と出会えた人は本当に幸運だと思う。
しかも、その人との別れを自分の中でちゃんと抱えている人は「その人の分まで」という独特の強さ、哀しみや優しさ、厚みをまとっている。誰に見せるでもない大切なものを持っている。
人生には色も形もなんにも無いんだけど、なぜそういう人からは、押し付けることのない圧倒的な人生みたいなものを感じるんだろう。そんなことを改めて考えさせてくれた映画。
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2023/2/14