徳永有美さんのインスタグラム写真 - (徳永有美Instagram)「「SHE SAID」〜シー・セッド　その名を暴け〜 2017年、ニューヨーク・タイムズ紙による性暴力報道。ハリウッドの映画プロデューサーによる性暴力事件を 2人の女性記者が追いかけ、相手側からの激しい攻撃をはねのけて、記事の公開へ至る姿が描かれている。のちの#MeToo 運動が世界へ広がる大きなきっかけとなった。長い年月は、性暴力被害を受けた人々の深い心の傷を癒すわけではなく、心に蓋をしたままの凍った記憶として在り続ける。その蓋が記者からの言葉によってどのように動いていくのか。 "一番最初に声をあげる人"の怖さや勇気はどれほどのものなのか。覆い被さったものを心で突き破り、かすかな光を見出してくれた人たちの強さを感じずにはいられなかった。そして、そのあとに続いた多くの人たちの存在を知ると、"最初の一人"であることが、とんでもなく恐ろしいことだとわかる。映画の中で、二人の女性記者のプライベートが要所要所で描かれることの意味も考えた。彼女たちにもパートナーや子供がいて、生活を背負いながら記事のために駆けずりまわっている。産後、記者が職場に戻った時に交わされる上司との会話が秀逸。ほんと、よくわかる。記者も人間。そして暴かれる側も人間。ささやかなことを守ってきた人たち。ぎりぎりの所で自尊心を保ちながら生きてきた人たち。傷ついた心を持ち続けることになってしまった人たち。傲慢に生きてきた人たち。どの状態が幸せなのか他人には分からない。けれども、自分の身に降りかかってきた天命のような仕事や出来事はきっと人生に何度かあるはずで、そういう時にギブアップしない自分であるために。毎日を努力したり手抜きしたりしながら一進一退、自分なりに考えて重ねていくことが大事だと思った。」1月24日 20時08分